ニンテンドーラボが革新的だった
Nintendo Switchが、そもそも革新的なデバイスであることは、今の販売状況を見れば明らかです。
そのSwitchを活用した、全く新しいゲームプラットフォーム(物理)が生み出されました。それがニンテンドーラボです。
https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=X-RLOcV9L68
これは、Switchのコントローラをセンサーとして使い、何の変哲も無いダンボールのモックアップを本当に使えるゲームデバイスにできます。これは視覚的な拡張現実(AR)への挑戦と言い換えることもできるでしょう。
今は人の視覚に情報を付加することを主にした拡張現実が多いなかで、物理にセンサー等を付加して物理を拡張してしまう、というアプローチです。最近はスマホやセンサデバイスの普及によってそのアプローチは増えていましたが、まさかゲーム機で公式に攻めてくるとは。
Switchのコントローラが、あえて赤外線という方式をつかっている理由は、物理を拡張する上での相性の良さを加味していることがわかります。
これは間違いなく子供の創造を刺激します。大人の私ですら何が作れるかワクワクします。夏休みの自由研究はこれを活用したデバイス開発で間違いなしです。
おそらく、公式でもさまざまなダンボールデバイスが登場すると思います。でも、何より楽しみなのは、エンドユーザー(とくに子供)が自分が楽しみたいゲームのコントローラーを自作できることです。YouTubeのゲーム実況のあり方を一変させるかもしれません。
たとえば、VRデバイスをかぶって一人で興奮しているゲーム実況を見るのか、ニンテンドーラボで生み出されたダンボールデバイスを使って興奮しているゲーム実況を見るのか。おそらく後者の姿は、多くの人は予想してなかった未来じゃないかな?と思います。
また、デザインの作り方という視点で見ても野心的な取り組みです。家庭用のゲーム機において、生活者とともにデザインする(co-design)を飛び出して、生活者自身によるデザイン(design by themselves)ができるプラットフォームをいち早く実現してしまったのです。 今後の成長がとてもとても楽しみです。
ニンテンドーラボは時代に合わせて、子供や大人が何を求めていて、どのようにゲームとして体験を提供したらワクワクしてもらえるか、自分たちがワクワクできるか、それを深く考えて価値を作ってるからこそできることだと思います。
それが物語になり、魅力になり、人々が選ぶ理由になっています。また、それを支える技術や基本的な機能があってこそ、なことは忘れないようにしたいですね。
Koki