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ユーザー調査の結果を活かすための、ユーザー以外を理解することの大切さ
ユーザー調査では質的データを扱うことが多いです。質的データは、新しい気付きや学びを得ることに使えるデータで、プロダクト開発における段階で、解決策などの仮説を立てる前に必要とされます。なお、仮説が明確にある場合には、それを裏付ける量的な調査が用いられます。ディシジョンメイカーは、自身の仮説を持っていることが多く、そのために量的データが好まれることが多いように思います。このようにデータの特性を理解し、調査の目的の期待値を合わせることが大切です。
今回は、期待値を合わせるために、調査結果の聞き手と自分自身の理解を深めることの大切さについて紹介します。
調査結果の聞き手の理解を深める
調査結果を伝える際には、調査結果の聞き手のことを理解することは重要です。相手が世界やユーザーに対してどのような視点を持っているかを理解することで、より効果的に伝えることが可能になります。
相手の立場を理解し、それに基づいて情報を伝えることは難しいと感じることもあります。その場合、「インタビューやミーティングに同席してもらう」などの方法も有効です。これにより、相手に直接生データを見てもらうことで、伝える必要がなくなります。参加してもらう時間は必要になりますが、相手の立場を理解し、それに合わせて伝達する難易度は下がります。
自身の理解を深める
次に、調査結果を活用するためには、調査対象のユーザーの理解、調査結果を伝える相手の理解、そしてリサーチを行う自分自身の理解も大切になります。
なぜかというと、質的データの分析では、自分自身の主観が避けられない要素として組み込まれてしまうためです。自分が持ってる知識やバイアスが良くも悪くも影響します。それを理解し、受け入れる、適切に聞き手に伝えていくことで、調査結果の伝達がより容易になるでしょう。
目的に応じて手法を組み合わせる認識を合わせる
少し余談ですが、「その発見は面白いけれど、それは一人の意見だよね?」などとと言われた場合には、アンケート調査などを設計し、その意見の広がりを推定するなど、調査手法を組み合わせることが一般的です。これは「mixed methods approach(混合研究法)」とも呼ばれ、適切な方法で使用すれば、より有意義な調査結果を得ることができます。一つの調査に多くの目的を詰め込みすぎないように設計し、関係者と期待値も合わせておくことが大切です。
これらのポイントを心に留めて、ユーザー調査結果のより良い活用を目指しましょう。
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