トキメキも十人十色。

私の性別は女であるが、世間一般の女性が好むブランド物のバッグやアクセサリー、パンプス等にほとんどと言ってトキメキを感じた事がない。

スニーカーやTシャツ、機能的なデイパック等にときめいてしまう。時々花柄のシャツ等に惹かれる事はあっても「ボトムに合うか否か」を考えてしまう。

メンズ物しかなく、「ユニセックスであれば良いのに」と思ったスニーカーが幾度あったことか。

故にスカートもほぼ持ってないし、パンプス等もよっぽどな事がない限り履く事もない。(ちなみに今はGore-Tex機能のスニーカーを愛用している。見た目は普通のスニーカーであるが、防湿防機能がついており、大変オススメである)世間一般女性らしいと称されるであろうファッション雑誌に載っているモデルさんを「キレイだな」と思っても着たみたいと思った事がほとんど記憶にない。「ボーナスが出たら◯◯トンのバッグを買おう」と言う友人を見れば「その金額であれば◯◯のレンズ、◯◯のカメラが買えるな」等と思ってしまう。俗に言う女性らしさと言うものが欠けているのであろう。

仲の良い友人に「いい歳なのだからもう少し女性らしい格好をしたほうがいい」と諭されたことが何度かあるのだが、どうもそういう物を見ても中々トキメかないのだから致し方ない。男性から女性として見られずともやはり人はトキメク物を身に纏ったほうが前向きに人生を過ごせる気がする。

いつからこんな感覚が身についてしまっているのだろうか。

小さい頃は髪を毎朝結うのが面倒だと言う親の意向の元常に髪はショートにされていた。カツオくんのような半ズボンを履き、幼稚園児の頃はパチクリお目目の弟と買い物に行けば「お兄ちゃんと妹」に間違われる事もしばしばあったのを覚えている。

小学生の頃母が星柄の布団カバーを新調してくれたのだが、姉の私にはピンクで弟はブルーと色違いであり、青空に広がる星の柄がとてもキレイで「ブルーが良かった!!」と困らせたことがある。何故女の子だからピンクなのだ。とその時思ったのを覚えている。

この頃からもしかしたらメンズライクは始まっていたのかもしれない。姉弟色違いで何かと準備される度に弟にあてがわれた色や柄に惹かれてはケンカしていた気がする。

もし、男女それぞれのお子さんを育てていらっしゃる親御さんがこれを読んでくださっているならば男女だからと言って色違いを買うのはあまりオススメしない。色違いにするにしても満足してもらう為には本人に一度選択肢を与えるのが良いかと思う。

そんな私もあと数年で30代ともおさらばになるのだが、先日またしてもメンズライクなTシャツに惹かれてしまった。白いTシャツの胸ポケット部分にピグモンだかガラモンだかのシルエットが風船と共にプリントされている。そもそもピグモンやガラモンを知っている女性がどれだけいるのかも疑問であるが、私には可愛くて致し方なく、即購入を決めてしまった。

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こういう物が可愛く感じてしまう。これを前向きに捉えれば個性なのだろと言い聞かせる。どうやらこの感覚はまだまだ続くような気がしてならない。もし、ニューボーンフォトの撮影にこのような姿で現れても笑顔で出迎えていただけるとありがたい。

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