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【日々是食日】#4 ほや(海鞘)がいなくなった夏の八食センター

今年の8月は、実家に帰ることができた。のんびりできたと思う。いわゆる「大人の夏休み」を堪能できました。

雨だったけど天然芝の種差海岸

夏、「私の実家に」帰ることはそんなにない。別に、「嫌」というわけではなくて、夫の実家が豪雪地帯だからだ。飲み会の帰り道、帰宅途中に「遭難した」という話を聞いてから、雪がまあ穏やかな時に帰ることにしている。

と言うことで、八戸には寒い時期に帰ることになる。八戸は寒いけど、雪は降らないからね。

だから久々の夏の八戸な訳。そりゃーもう、頭の中で食べたいもの&飲みたいものリストがAIかと思うくらい早く出来上がる訳です。
私の八戸の夏と言えば。
・海鞘
・ヒラガニ
・うに
・八鶴(無濾過生・我が家では新聞紙と呼んでいる)
・生産者の顔が見える野菜(家で収穫したやつ)

生産者の顔が見える枝豆

八食センターまで車で10分かからないので、行くわけです。あの広い市場が頭に入っている私はIQが高いんじゃないのか⁉ と勘違いするほど、行っています。…まあ、行けば覚えるからね。

八食センター。本当ならヒラガニの隣にあるはずの海鞘がない

でも、今回は大変だった。何度市場をまわっても、あの赤い宝石が見つからない。生の「ぷん!」と膨らんだ赤いパイナップルが…ない! ない! ない! 思わず妹に「どういうこと?」とぶー垂れてしまった。

画像はイメージです(当たり前すぎて写真がない)

え、もしやこれ、某市場みたいに買う気を見せてからじゃないと奥から持ってこない系⁉ いや、原核生物がそんなお高いところに?
いつも美味しい魚を出してくれるお店のお母ちゃんに「ほやはなんでないの?」と半泣きで聞く。

お母ちゃんsaid、
「もうおわったのさー」  ……残念そうな眉をしながら教えてくれた

…意味が分からなかった。人類がほやを食べ尽くしたかのように聞こえた。「え、もう食べられないの?」と聞いたら、今年の夏が暑すぎて、7月で終わったとのこと。

いやもうこれは経団連に「夏休みは7月」とか、
曹洞宗(鶴見の總持寺でいいのかな?)に「お盆は7月とする」っておふれを出してもらわないといけないレベル。

まあ、お盆に絶望したよ、という話でした。
しょうがないからホタテとサザエ買って帰った。季節も違うけどカラスガレイ買ってやった。
父には炭をおこしてもらい、父母夫妹妹夫と一緒に食べた。
話は楽しかったから、いいか。

サザエとなす(生産者のry
味噌を食べるための「ひらがに」私はオス派。でもメスもうまい。

いや、ダメでしょ‼
八戸の夏の風物詩が1つ減ったのは、新幹線が延線した以上にあかん。何か他のいいものを見つけないと。いや、8月に集中していた八戸のポテンシャルがずれた、というポジティブで捉えなきゃいけないんだねきっと。さあ地元を発掘しないと!ということで、早くインタビューライターにならなきゃと思った次第なのでした。ああ、八戸が仕事くれたわー。

おわり。


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