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4分の1大 後継船の設置始まる
サン・ファン館のメイン展示 今秋の再開館に向け準備
改修工事が進む石巻市渡波の慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)で17日、解体された木造復元船の後継となる4分の1大の「サン・ファン・バウティスタ号」の設置工事が始まった。装飾品の取り付けを経て5月末に完成し、サン・ファン館全体の工事も9月末に終わる予定。再開館は今秋の見通しという。
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設置作業の初日は船体部分の設置のみとなり、船首、船尾に2分割され、大型トレーラーで搬入された。まず船首部分がクレーンにつるされ、台座に備えられた。台座は復元船があったドック棟の中央を埋め立てて整備した。船尾部分も同じく設置された後、内部の鉄骨で前後の船体を連結し、この日の作業を終えた。
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後継船は復元船の4分の1大で再現されており、船体内部は鉄骨構造で繊維強化プラスチック製の外装が取り付けられている。全長は14.2㍍、メインマスト高は12.3㍍。船体は木の質感なども再現され、装飾には支倉常長らのミニチュアも置く。専用タブレットを通し、帆を広げた状態を画面で楽しむAR(拡張現実)技術も盛り込んでいる。
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管理する県環境生活部消費生活・文化課の小保方陽介主幹は「多くの人に愛された平成の復元船を〝令和の復元船〟として復活させた。館全体の展示にも力を入れたい」と話していた。後継船の置かれるドック棟には、復元船の実物メインマスト(約32㍍)を立てて本来の大きさを伝えていく。
ドック棟にはほかにも、船首、船尾像や特徴的な九曜紋の装飾など復元船の一部を展示する。同館の平川新館長も「新しく造られたサン・ファン号がドック棟に設置されたことを喜びたい。常長がこの船に乗り、メキシコに向かって航海している様子をイメージしてもらえれば」と期待していた。
【渡邊裕紀】
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