見出し画像

「石巻河南道路」具体案示す 国道108号バイパス 都市計画変更で説明会

 国道108号石巻河南道路の事業化に向けた石巻広域都市計画道路の変更案に関する説明会が27日、県石巻合同庁舎であり、国交省仙台河川国道事務所がバイパス整備の具体のルート案を示した。着工、完成時期は未定だが、来年2月を見込む県の都市計画変更の決定後、事業化が認められれば測量や設計に入っていく。【熊谷利勝】

108号バイパス-01

 同路線は国道108号のうち、石巻市と山形県酒田市を高規格道路で結ぶ「みちのくウエストライン構想」の起点となる石巻側約8キロのバイパス。仙台河川国道事務所は走行性や安全性、観光、物流への効果などから3ルート案を検討し、蛇田バイパス西側から須江の畳石交差点まで2車線の現道を4車線化(片側2車線)し、そこから北村まで盛り土構造のバイパスを全線2車線で新設する案に絞り込んだ。

 説明会は国道事務所や県、石巻市、東松島市の合同で、沿線の住民ら60人余りが参加。現道拡幅区間は都市計画決定された河南川尻線の一部で、石巻河南道路整備の手続きの一環として、同線の計画延長を北村まで約5.7キロ延伸する変更案が示された。

 それによると畳石交差点から西側に新設するバイパスは現道の国道108号と並行。広渕の中心を避けるように北側の押切沼公園方面にう回して西側で再び現道と並び、河南西中学校近くで一本になる。幅員はバイパスが盛り土のり面部分を除く8.5メートルで、車道幅は1車線当たり3.5メートル。現道拡幅区間は幅員22メートル、車道幅3.25メートルとなる。拡幅区間のみ3.5メートルの歩道が両側に付き、一部カーブが連続した線形も見直す。

 参加者からは着工や完成時期などに質問が寄せられた。都市計画決定後、国の審議会などで着工が承認されれば予算化され、測量や地盤調査、設計を経て用地買収、その後着工となる。同事務所は「一般的に用地買収が始まるまで3、4年かかる」との見通し述べた。


現在、石巻Days(石巻日日新聞)では掲載記事を原則無料で公開しています。正確な情報が、新型コロナウイルス感染拡大への対応に役立ち、地域の皆さんが少しでも早く、日常生活を取り戻していくことを願っております。



いいなと思ったら応援しよう!

石巻Days(石巻日日新聞社公式)
最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。