危ない！急な飛び出し　蛇田小で交通安全教室　石巻第一自動車校が指導

　石巻市立蛇田小学校（阿部淳校長・児童808人）で19日、3年生と6年生を対象に交通教室が開かれた。石巻第一自動車学校＝泉町＝の指導員4人が人形を使った実演を通して道路への急な飛び出しの危険性を教えた。【熊谷利勝】

人形を使って飛び出し事故の再現した

　教室は3回に分けて行われ、それぞれ3クラス約100人の児童が校庭に集まった。初めに児童の合図でブレーキをかけた走行中の自動車が、実際にどの地点で止まるのかを実演した。

　人は全力で走っても止まれるが、自動車はだいぶ進むことを目の当たりにした。次は人形を用い、止まっている車の陰からの飛び出し事故を再現。運転者がそれに気付いてブレーキを踏んでも、停止が間に合わないことを証明して見せた。

内輪差によって起きる左折時の巻き込み事故の危険性を伝えた

　指導員は「運転者が気を付けていても皆さんが道路に飛び出すと自動車は急に止まれない。事故をなくすには運転している人だけでなく、皆さんの協力も必要」と自分の身を自分で守ることを呼び掛けた。

　3回目の教室に参加した6年の木村雄生さんが「車は急に止まれないのが分かった。横断歩道もよく確認して渡るようにしたい」と代表で感想を述べ、全員で感謝した。

　同校では毎年度、外部から講師を招くなどして交通安全教室を開催。本年度は新型コロナウイルス感染症対策で全校対象の教室ができず、学区内での自転車利用が認められる3年生と進学を控えた6年生を対象にした。教室ではトラックから並走する自転車が見えにくく、左折時に巻き込まれる恐れがあることも指導員の体を張った実演で伝えた。

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