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県青年文化祭 6年ぶり東松島
垣根超えて若者集う
県内で活動する青年たちが作り上げる「第72回宮城県青年文化祭」(県青年団連絡協議会、県教委主催)が16日、東松島市コミュニティセンターで開かれた。約300人が来場し、伝統芸能やミュージカルなど個性豊かなステージ発表を楽しんだほか、写真展、プラモデル教室、キッチンカーも出店するなどにぎわいを見せた。
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東松島市を会場にして実施するのは6年ぶり。若者同士が祭を通して交流し、地方創生にもつなげる狙いもある。劇やダンスなど舞台発表、合唱、のど自慢、写真展、生活文化展など各部門で最優秀賞を競った。
オープニングでは赤井小いぶき太鼓が披露され、6年生19人が赤い法被姿で登場。勇壮な演奏で活気を呼び込み、東松島出身芸人のニードルも、方言交じりのテンポの良い漫才で笑いを誘った。
個性光る舞台と展示
舞台発表では蔵王町青年団体連絡協議会が映画「変な家」をモチーフにしたパロディ劇を披露。スマイル・フォー・山元は元気なダンスで沸かせた。最優秀賞に輝いた名取こどもミュージカルは弾ける笑顔と圧巻の歌声で観客を魅了した。
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実行委は社会課題にも目を向け、東日本大震災や北方領土に関するパネル展示も行ったほか、フードドライブコーナーも設置。能登半島地震チャリティーとして黄色いハンカチも販売し、来場者に被災地へのメッセージを書いてもらった。収益は石川県に義援金として送る。
最後に行われたじゃんけん大会は、菓子や水産加工品など石巻圏域の地場産品が当たるとして大人も子どもも大盛り上がり。実行委が軽快なトークを交えながら楽しく進行した。
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同協議会の佐藤和博会長(32)は「準備から当日まで大変なことも多かったが、皆が楽しんでくれてよかった。閉会式のフィナーレで団旗を振った時は涙があふれた」、橘辰海実行委員長(24)は「来年も皆に楽しんでもらえる企画を考え、青年活動の活性化にまい進したい」とそれぞれ話していた。【山口紘史】
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