新たな歴史へ一歩刻む　統合の石巻中、門脇中　セレモニーで風船放つ

　石巻市立石巻中学校（平塚隆校長）と、3月末で閉校した門脇中学校との統合セレモニーが6日、石巻中で行われた。生徒が人文字を作ったり、風船を飛ばしたりして新たな船出を祝った。【本庄雅之】

アーチをくぐって入場する旧門脇中生

　セレモニー前に、石巻中の阿部稟世生徒会長（新3年生）が隣接する旧門脇中で待つ生徒77人を迎えに行き、校旗を先頭に校門から入場。その後、石巻中の文化祭で恒例になっているミュージカル「ライオンキング」の飾りでアーチを作り、その中を旧門中生が通って校庭に整列した。

　統合に伴って石巻中の生徒数は358人となる。あいさつで平塚校長は「統合は皆が注目している。コロナで暗いニュースが多い中、皆さんの頑張りで石巻全体に元気や勇気を発散できるよう頑張っていきましょう」と呼び掛けた。

石巻中の校旗を先頭に旧門脇中生が入場

　続いて両校校歌を斉唱。旧門脇中で生徒会長を務めていた坂下陵杜さん（新3年生）は「両校の長い歴史と伝統を組み合わせ、石巻を代表する中学校になるよう力を尽くしたい」と語った。阿部生徒会長は「ともに新石巻中を作っていくことにワクワクしている。互いに助け合い、よい学校生活を築いていきましょう」と歓迎した。

人文字で「人」を作り人のつながりを表現した

　セレモニーの後、全員で「人」の形の人文字を作り、合図とともに約300個の風船を飛ばした。校庭に咲く満開の桜と青空に見守られ、石巻中の新たな歴史がスタートした。

　なお、8日は同校をはじめ石巻市内の多くの小中高校で始業式が行われる。

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