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北陸産食材使った「いし弁」 3月1日発売
石巻市中央・八幡家 収益一部を能登被災地に
石巻市中央の日本料理店「八幡家」(阿部紀代子社長)は、能登半島地震の被災地支援で、3月1日から北陸産の食材を使用した二段弁当「いし弁」(税込み2千円)を販売する。収益の一部は被災地への義援金となる。
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同店は東日本大震災時の津波で多くの食器を失い、石川県内の料理店を介して業者から輪島塗りなどの重箱をもらい受けた。今回は、その恩を返そうと阿部社長(62)が企画を発案した。
弁当は、石川県と石巻の「石」に「おいしい」をかけ「いし弁」と命名。「地道にコツコツと支援したい」との思いから、用いる食材を変えて継続的に販売する予定だ。
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北陸産食材は近江町市場=同県金沢市=で調達。メインは脂の乗った寒ブリで甘めのみそを塗って焼いた。加賀野菜も使い、もっちりとした加賀れんこんのまんじゅう、赤紫色の煮汁が鮮やかな金時草の酢の物などが詰められている。
石巻市内の事業所から仕入れた豆腐やノリも使用し、米はササニシキとひとめぼれのブレンドとした。阿部社長は「北陸の食文化を知ってもらい、いずれ現地へ足を運ぶきっかけ作りができたらうれしい」と話した。
弁当は予約制。テイクアウトのみ。購入希望日の4日前までに同店(22―0138)に連絡する。【泉野帆薫】
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