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大人も子どもも輪になって 石巻地区盆踊り大会 垣根越え12町内会連携
石巻市の羽黒町や中央、立町周辺の12町内会で構成する石巻地区町内会長連絡協議会(高橋静子会長)は20日、市かわまち交流広場で初の「盆踊り大会」を開いた。にぎわいと交流を目的に町内会の垣根を越えて企画。役員が踊りを教え、浴衣姿の住民は「大漁踊り」や子ども向けの「ドラえもん音頭」などに合わせて楽しく踊った。
夏の風物詩である盆踊りは、かつて町内会単位の夏祭りの中で行われていたが、東日本大震災後は復旧復興に追われ、夏祭りそのものが見送られた。再開への機運が高まりを見せるころ、今度はコロナが流行し、出鼻をくじかれた。
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「町内会単位では難しくとも、皆で企画すれば何とかなるのでは」。石巻地区町内会長連絡協議会は合同開催の道を探り、初の盆踊り大会を企画。コロナの5類移行を待って開催に踏み切った。
大会実行委員長の吉田一男さん(73)は「かわまち交流広場が完成し、川開きも100回記念の年。やるなら今しかない」と周囲を鼓舞。1カ月半と短い準備期間だったが、町内会長らが持つ横のつながりを駆使し、こぎ着けた。会場には同地区の飲食店が祭り屋台を出店した。
メインの盆踊りは事前に講習を受けた役員らが指導役となり、踊りに来た住民たちを輪の中に導いた。最初は恥ずかしがっていた子どもたちも、丁寧な指導ですぐに振り付けを覚え、老若男女問わず踊りの輪を広げた。
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石巻小6年の福原菜々子さんと中塩葉月さんは浴衣姿で盆踊りに参加。福原さんは「地域の人たちと一緒に盆踊りをするのは初めてだったけど、すごく楽しい」、中塩さんは「最初は屋台だけ楽しんで踊らないつもりだったけど、振付を教えてもらえたのがうれしくて踊った。滅多にない経験」と話した。
吉田実行委員長は「皆が楽しそうで開催して良かった。最高の気持ち。やはり祭りは人の心をつないでくれる。今年の反省を踏まえて来年も計画し、いずれは若者たちに良い形でバトンタッチしたい」と話していた。
【山口紘史】
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