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石巻出身4人が紅白歌合戦

シティフィル デビュー演奏 ホールに響く珠玉の独唱曲

 オペラの名曲を題材にした「石巻復興祈念紅白歌合戦」が26日、マルホンまきあーとテラスで行われた。4月の発足からデビュー公演となった石巻シティフィルハーモニー管弦楽団の演奏に乗せ、石巻市出身の4人の歌い手が珠玉のアリア(独唱曲)を届けた。

渡邉かれんさん、三浦梓さんのデュオ

 紅組はソプラノの渡邉かれんさん(石巻中出身)と三浦梓さん(同)、白組はテノールの渡邉公威さん(同)、バリトンの千葉昌哉さん(桃生中出身)が出演。同じく石巻市出身の佐々木克仁さんがオーケストラを指揮し、4人はオペラ「ジャンニ・スキッキ」から「私のお父さん」「オ・ソーレ・ミオ」、オペラ「フィガロの結婚」から「もう飛ぶまいぞこの蝶々」「手紙の二重唱」などの名曲をソロまたはデュオで披露した。

圧倒的な声量を披露する渡邉公威さん、千葉昌哉さん

 かれんさんや三浦さんが透明感のある歌声を響かせると、公威さんは圧倒的な声量、千葉さんは渋みの声で対抗。心震えた観客は素晴らしいという意味の「BRAVO!」と書かれた紙を掲げて歌い手に賛辞を贈った。アンコールでは4人が並び、「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」で締めくくった。

「BRAVO!」の文字を掲げ、客席が賛辞を贈った

 約500人が来場し、歌を習っている石巻市中央の石井鈴代さん(76)は「紅組も白組も素晴らしい歌声。テレビで聴くのと生では響き方がまったく違うわ」と興奮気味に話した。主催の石巻復興祈念演奏会実行委員会委員長で、東日本大震災から復興支援を続ける木材商社の林田順平商店=大阪市=社長の林田元宏さんは「歌い手が互いに引き立てあい、オケと歌曲のコンビネーションを楽しんいただけたと思う」と話した。

アンコールは4人が勢ぞろいして歌った(左から三浦さん、渡邉かれんさん、千葉さん、渡邉公威さん)

 発足から最初のステップを踏んだシティフィルは、9月15日に同会場で創立記念の第1回定期演奏会を開く。【熊谷利勝】

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