得た教訓と知識を地域に 石巻市流留・千葉正一さん(71)
元消防団員で石巻市流留の千葉正一さんは2年前に防災士の民間資格を取り、これまでに得た知識を地域に還元しようと奮闘する。東日本大震災時、団員としての使命感に駆られて身を危険にさらした経験があり、「団も自分の命を第一にし、その上での救助活動という方針に変わった。まずは自分の命は自分で守るが原則」と教訓を語る。【熊谷利勝】
大地震があった平成23年3月11日、千葉さんは、勤め先である魚町一丁目の水産会社にいた。津波に備えて他の従業員は避難したが、自身は残って社内を見回り、誰も