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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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2020年9月の記事一覧

進む復興祈念公園整備 壊滅した街 追悼の森に

 南浜町、壊滅―。震災後に張り出した石巻日日新聞の〝壁新聞〟は、周辺の模様をそう伝えた。壊滅的ではなく壊滅と、例え以外で用いたのは震災が初めてだろう。避難先から戻った人はがれきに覆われた街を見て、その意味を知ったに違いない。旧市内でも最大の被災地であり、跡地では来年3月末までの完成を目指して「石巻南浜津波復興祈念公園」の整備が進む。【熊谷利勝】 石巻市南浜町 南浜町一丁目と門脇町三丁目辺りから西側(平成23年3月25日) 左手に復興祈念公園の中核的施設が見える(令和2年

石巻北高飯野川校に緊急着陸 松島基地の救難ヘリ 事故回避 30日午後離陸

 訓練飛行中だった航空自衛隊松島基地のヘリコプター1機が29日午後3時20分ごろ、石巻北高校飯野川校グラウンドに緊急着陸した。駆動に関する警告灯が点灯したことに伴う予防的着陸であり、乗っていた隊員4人をはじめ、けが人はいなかった。ヘリは30日午後に離陸した。同基地で詳しい原因を調べている。【近江瞬、渡邊裕紀、横井康彦】  松島基地によると、機体は松島救難隊所属のUH―60J。訓練飛行を行っていた際、駆動系統の警報灯が点灯したため、事故の未然防止を図るため、最寄りの学校のグラ

鎌で稲刈り「楽しい」 石巻・長浜幼稚園 神戸支縁機構が協力

 石巻市さくら町の長浜幼稚園(後藤竜記園長)で29日、子どもたちに農業の魅力を伝える活動が行われた。年長児59人が昔ながらの手作業で栽培された稲穂を刈り取った。【渡邊裕紀】  一般社団法人神戸国際支縁機構(岩村義雄理事長)=兵庫県神戸市=が協力し、毎年稲作体験を実施。9回目の今年も同市渡波の農業亀山繁さん(69)の田んぼ400平方メートルを借り、手作業で「ひとめぼれ」を無農薬栽培してきた。  この日は園児らが補助を受けながら稲に鎌を入れて刈り取る作業を体験した。カエルやザ

石巻圏摂食嚥下研究会「食べる輪」presents 食べる喜び いつまでも

多職種連携で広げる輪 新聞紙上で勉強会  皆様はじめまして、私石巻圏摂食嚥下研究会「食べる輪」の代表をしております河瀬聡一朗と申します。職種は歯科医師です。現在石巻市雄勝歯科診療所と、石巻市歯科医師会 石巻障がい児・者歯科診療所、いしのまき訪問歯科クリニックで診療をしております。 「食べる輪」代表 河瀬聡一朗先生  んだっちゃ!9月号では「食べる輪」を巻頭特集で取り上げてくださり、大きな反響をいただきました。この「食べる輪」ですが、様々な職種(多職種)が1つになり、地域で

交流人口増へ再スタート 新拠点完成で鯨のまち再興

石巻市鮎川浜  牡鹿半島の突端に近い石巻市鮎川浜を約8メートルの津波が襲い、住宅が密集していた中心部はがれきと化した。半島部の復旧、復興の道のりは市街地よりも遅れ、住民は不便を強いられた。【外処健一】  鮎川浜付近では最大120センチの地盤沈下が見られ、かさ上げ工事が終わるまで大雨のたびに冠水に悩まされた。漁港整備後は基幹産業も息を吹き返し、令和元年7月からは日本のIWC(国際捕鯨委員会)脱退で、商業捕鯨も再開。かつてクジラの町として栄えた地に活気をもたらした。 鮎川浜付

大漁旗はためかせ入港 フジマル佐藤商店 新造船披露し餅まき

 石巻市小渕浜の海産物販売、養殖業の(有)フジマル佐藤商店(佐藤泰智社長)は28日、新たに建造した「第七藤丸」(9.7トン)をお披露目した。小渕浜漁港に大漁旗をなびかせた船が入港し、船上から岸壁に向かって餅をまき、集まった住民らは新船での大漁を願った。【渡邊裕紀】 新造船を祝う餅まきが行われた  同商店は昭和43年創業。カキやホヤ、ワカメの養殖を手掛けているほか、アナゴ漁なども行っている。東日本大震災で養殖施設や加工設備などに被害を受けたが、段階的に復旧を遂げてきた。

変わり続けるまちの象徴 内海橋など架け替え進む

 時は止まることなく刻み続け、東日本大震災から10年が近づいてくる。「復興」。その意味は曖昧だが、古里は姿を変えてきた。震災前の面影が残る場所もあれば、かつての風景に手を伸ばしても届かなくなってしまった場所もある。当時思い描いていた10年後の未来。あなたの目にはどう映るのだろう。その日を前に、あの日と今の2枚の写真を重ねる。【近江  瞬】 石巻市中瀬 津波が中瀬を飲み込み、ほとんどが更地と化した(平成23年4月11日)  石巻市の中心部を流れる旧北上川。河口部の中州であ

笑いで地域盛り上げよう 石巻圏DMO 10月4日に決定戦

 一般社団法人石巻圏観光推進機構(石巻圏DMO)は、新型コロナウイルスで停滞する地域を盛り上げようと、笑いと観光PRの腕を競う日本初のコンテスト「笑いで石巻エリアを盛り上げるお笑いマスター決定戦」を開く。動画による一次予選を勝ち抜いた7組は、10月4日に石巻市山下町の飛翔閣でネタと地域PR動画をプレゼンテーションする。【山口紘史】 決定戦進出のレオタードゆりさんは萬画館で動画撮影に臨んだ  フリーのピン芸人が対象で、すでに動画サイトでの一次審査は終了。1年目の新人から22

JAいしのまき 今年のコメは豊作、高品質 直売所で新米イベント

 石巻市内では27日から本年産の新米が販売開始となる。これに向け、26日はJAいしのまきの直売所で新米の販売イベントが開かれた。ひとめぼれ、ササニシキが数量限定で売り出され、おにぎりも振る舞われた。【渡邊裕紀】  JAいしのまきは毎年、関係者を集めて新米収穫を祝う試食会を開き、その年のコメの出来栄えを楽しむのが恒例だが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、試食会を取りやめて販売会に切り替えた。 新米を求めて多くの市民が訪れた  この日は同JA管内の直売所4カ所でイ

石巻・担い手センター事業 新規就農者の新妻さん 若手が挑む 半農半漁

 農業後継者育成や地域交流を目的に一般社団法人イシノマキ・ファームが取り組む「石巻市農業担い手センター」事業は、今年で3年目を迎えた。農業の現場を学ぶ講座や演習などで全国から多くの人を集め、昨年は7人の新規就農者を送り出した。漁業をはじめ、異業種から就農する人や、半農半漁で生計を立てる若者も出てきた。【渡邊裕紀】  石巻市の委託を受けて平成30年から行っている事業。シェアハウスなどの拠点設備を各地に整え、農業に興味のある人たちを呼び込んで地元農業者との交流や実習を展開してい

パンとの相性バツグン 長面浦産 カキソース 上品の郷で試供品配布

 石巻市長面浦でカキ養殖に携わる女性のグループ「まんま・まりーの」(濱畑千代子代表)は、昨年に農林水産大臣賞を受賞した万能ソースを使い、同市内の事業所とコラボしたパンを製造した。20日には道の駅上品の郷で試食品を配布し、長面浦産のカキをアピールした。【外処健一】 200個の試食品はすぐになくなる盛況ぶり  まんま・まりーのはうま味成分のグリコーゲンを多く含む春先のカキを使い、昨年「長面浦産牡蠣の贅沢(ぜいたく)ソース」を発売。県水産加工品品評会で最高賞の大臣賞を射止め、5

建物老朽化と競争激化 Aコープ矢本店が閉店 半世紀に幕「愛して通って感謝」

 東松島市矢本で生鮮食品などを販売し、地域の台所を支えてきた「Aコープ矢本店」が25日、半世紀近い歴史に幕を閉じた。雨天となった最終日も午前10時の開店前から多くの市民が野菜などを買い求め、店員らと思い出を振り返る姿も見られた。同店の閉店で、石巻地区にあったAコープは全て姿を消した。【横井康彦】 半世紀の歴史に幕を閉じたAコープ矢本店  農協系スーパーの同店は、昭和49年にいしのまき農協が所有する建物を借りて営業し、国内産の精肉をはじめとする食料品、日用品を販売。また、併

犬猫殺処分ゼロへ譲渡推進 石巻保健所「里親になって」 飼い主不明の子猫多く

 9月20―26日は環境省が定める「動物愛護週間」。昨年改正された動物愛護法で虐待が厳罰化され、動物の命を守ることにより重点が置かれている。石巻保健所でもペットが命を終えるまで責任を持つことを飼い主に呼び掛けているほか、迷子や飼育放棄の犬や猫を極力殺処分せず、新たな飼い主につなぐ譲渡の取り組みを強化している。【山口紘史】 収容施設では子猫を中心に保護している  昭和48年制定の動物愛護法は、これまでに4度改正され、そのたびに飼い主やペット業者の責任を強化。犬猫の保護数や殺

石巻市議会も「賛成」判断 地元商工会の 陳情採択 女川原発の再稼働容認

 石巻市議会は24日の定例会本会議で、東北電力女川原子力発電所2号機の再稼働を望む地元商工会からの陳情を賛成多数で採択した。市議会として再稼働を正式に容認したことになり、市民グループからあった反対の請願は不採択とした。再稼働には原発立地自治体の県、石巻市、女川町の「地元同意」が必要で、亀山紘市長は市民の代表である議会の判断を尊重する考え。すでに女川町議会が賛成の意思表示をしており、再稼働へ向けた自治体の手続きがさらに前進した。【熊谷利勝】  女川原発2号機を巡っては、安全性