脚本家・放送作家・イベンターのボクが企画のことについて書いていくことにしました。
はじめまして、脚本家の徳田博丸です。
今まで放送のお仕事、ステージのお仕事、そしてタレント育成のお仕事、企業のPRのお仕事などなど、様々なお仕事をさせていただいてきました。
知識はお荷物になりません。ですので、少しでも皆さんのお役に立てることがあればと思いまして、僕がお仕事にしてきた根本である【企画】について、ここでお話をしていけたらと思っています。
まだnoteが不慣れですので、使いこなせていませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
【1回目 企画って化学反応!何となくでOK!!】
いやいや、企画って練りに練らねばならないでしょう。と思いがちですが、
企画ほど柔軟性があった方が素敵な感じになります。
今、ボクはYOUTUBEで展開している動画企画「何らかの企画。」略して「ナンキカ。」は、とにかくしょーもないお話をだいたい10分間くらい、企画のプレゼン、企画の紹介・相談の形でトークをしている動画です。
再生回数も100回行かないのがほとんどの物ばかりです。
でもこのナンキカ。を始めたおかげで、お仕事の依頼が今までなかったところから来るようになりました。
話している内容は、「廃ペンキをなんとかしたい」だとか「台湾でライブがしたい」だとか、「3年間限定で解散する女の子だけの劇団を作る」だとか「不登校カフェ・不登校演劇を作りたい」だとか「オンラインお芝居をする」だとか・・・。とにかく適当なお話が多いんです。
(もしよかったらご覧ください、リンクはっています)
それもそのはず、私が1週間で思いついた企画をただただ話すだけで、そんなに練り上げられたものではないからです。そんなんで良いのか!って感じです。
でもしかし
見た人は、その企画に参加したくなるようで、あちこちから「動画見ました!」「あのアイデアのことなんですけど・・・」「あれに一緒に出たいです。」と連絡が入ります。
さらには
「一緒にやらせてください!」「こんな人を紹介します!」など、どんどん勝手に広がっていくんです。ありがたいありがたい!!
私自身は、せっかく企画を思いついたのに、忘れていってしまうのもったいないなあ。誰か聞いてほしいなあ。と思っていたんです。
それで見切り発車で、大阪・本町のコンセントカフェの村井オーナー【コンセント村井】さんと始めたんです。
何度かやっていて、そこで生まれた【化学反応】は、村井さんに話す形で、何でもない企画でもどんどん広がっていく感じがしました。
最初の「廃ペンキ」の回は、僕がリサーチしすぎていて、話が面白くないんです。あれ?思ってたんと違うと思いました。
動画を見直し、気が付いたんです。
「あ、余白がない」と。
僕は番組の企画や、脚本を書くときには、出演者の遊びしろと言いますか、好きにしてもらう場所がないと、キャストが生きてこないという考えで、必ず作ってきていたんです。アドリブと呼ばれる個所ですね。
それは師と仰ぐ、笑福亭鶴瓶さんから学んだことでもあり、現場で感じとってきたことでもありますが、
余白部分がないと、面白みを感じ取れない。そこが余裕の部分であり、タレントが一歩出る部分であると。
このお話はまた詳しくさせてもらおうと思いますが、
余白から生まれる予定調和でない面白さ!これが意外と感動を産む!
ということなんです。
動画の「何らかの企画。」に、余白を持たせることで、<参加ができる><アイデアがプラスできる><誰かとつなぐことができる>など、広がりができてきたんです。
新しい仲間ができたり、出会いがあったりすることは、企画にとっては前に進むことばかりです。推進力が格段に違ってきます。
一人で考えてても、前に進められないけど、誰かが仲間に加わったら力になります。
脳みそは一つでできることは限られています。だから一緒に考えてくれる誰かがいれば、勇気も出ます。
「パクられる!」と思う人もいると思いますが、パクられることはそれだけ素敵な企画だったということです。
でもオリジナルで、こんなことができれば素敵だと思った企画のオリジナルはあなたにあります。
その企画に行きついた「志」もあなたにあります。だから別々に進めても、より高めあう結果が待っているので、パクられても大丈夫と思っていてください。別の道だけど、同じことを考えている人がいるんだ。いずれ同志になるかもしれないと思ってください。
道は一つではないんです。
これも化学反応の一つですよ。と思っていてください。
【今回のつけたし】企画の余白は、企画を育てる肥料となる。