「洋楽を好きになる方法」~1人宅飲みが寂しくなってしまった夜に、私はWEBラジオを始めると決めた。WEBラジオくるみの日々酒、第一夜〜
皆様こんばんは、KURUMIです。
私は、お酒と音楽がすきなだけの
特筆すべきこともない
ただのアラサー女子です。
今年の2月に北海道から東京へ上京
その絶好のタイミングでコロナ爆弾投下
飲み歩きが大好きな私ですが
例外なく強制的に家に軟禁されることとなりました。
おうちで1人で飲み続けて早半年。
そんな中で気づいてしまったことがあります。
好きな音楽を流し
自分史上最大に落ち着く空間(家)で
好きなお酒を飲める
これ以上に幸せなことは無いはず
はずなのに
私はどこか物足りなくて。
そうか、
お酒を酌み交わしながら生まれるあの会話
誰かに向かって話す
誰かの話を聞く
あの空間そのものを
私は愛していたんだな、と。
それでもまだまだ
このコロナ世界は続きそう
あの大好きなBARの空間通りには、
全く同じようにはいかなくても
私の1人飲みを共有するつもりで
誰かに向かって話すことは
出来るかもしれないな
寂しさの果てにそう決断しました。笑
しかし私はただの凡人なのでコネも能力もなし。
公共の電波にのせることはできません!笑
ラジオ、という肩書きを自分でつけて、
自分で番組を作っちゃいました!
毎月第二第四金曜日21:00〜
YouTubeという電波を借りて、
WEBラジオ「くるみの日々酒」
始まります!!!!
URLはこちら
長い前説でしたが
そういうわけで本日が記念すべき第一夜。
YouTubeの更新と合わせて
noteでも同時更新という形で
毎月文章を綴っていきたいと思います。
今回のトークテーマは
「洋楽を好きになる方法」
好きになる方法、と聞いて
世代によっては理解が難しいかもしれません。
音楽の好き、とは気づいたら好きになっているものであり、それが自然な形ではないのか?
「好きになる方法」という言葉に違和感を覚えるかもしれません。
でも私は前々から思っていたこの持論を、
いや自論を、
どうしても
誰かにぶちまけたかったのです。
何故ならば、今洋楽が心底大好きな私は
初めて洋楽を聞いた時
まったくピンとこなくて
でも
「洋楽を聞いてるなんて、なんかカッコいいぜ自分!私は他の流行の曲をただ聞いてる人とは違うぜ!」
自分のことをそう思いたくて、
そういう存在でありたくて、
ぶっちゃけよくわからんな
という印象を受けた洋楽、洋楽ロックを
無理矢理好きになろうと、好きであろうと努力した結果が今に繋がっているからなのです。笑
完全なる実体験。
同じ体験をした仲間は果たしているのだろうか。
でもこんな話恥ずかしすぎて
同じような洋楽好きには話せないし
かといってそもそも興味ない人に
アツく語れる勇気もなくて
それでも誰かに
私の自論の感想をもらいたかった。
そんな数年にわたり
心でひっそりと温めていたテーマを
大切な第一回目に持ってきました。
音楽を聴く上で、ファーストタッチで全く響かなかったジャンルの曲を好きになるには、ちょっとしたコツがいる。
と、私は思っています。
それはとにかく聴きまくり、耳がその曲、またはそのバンド、またはそのジャンル、に馴染むまで、要は耳が慣れるまで聴き込むこと!
そうすることで今までとは違う音が聞こえたり
違う印象をもって曲が訴えかけてきたりする。(そうまでして別に最初っから響かない曲を聞く必要はないんだよね、って言われるともう私に何も言えることはないのだけれども、笑)
最初っから
うわーーーーーー!
すき!!!!!!!!!!!!!
ってなる曲はもちろんあります。
ですが若かりし当時の私は
英語って時点でぶっちゃけ何言ってるかわからないし、ていうか洋楽ロックでBeatlesって有名だけど、なんか全部同じ曲じゃない?
ロックって激しい音楽じゃないの?
Beatles全然激しくなくない??
と、思っていました。
(私がロックの定義を激しいか激しくないかで判断していた恐ろしい時代です)
でも洋楽ロックすき!
Beatles最高エモいよな!まじロック!
って言いたかったんですよ。
カッコつけるために。
セックスピストルズまじあがる
シドは神よな?
って言いたかったんですよ。
カッコつけるために。
部屋に大きなシドヴィシャスのポスターをドヤ顔で貼り付けていたくらいには。
ピストルズなんてBeatlesよりももっと
全曲同じに聴こえて
良さなんて当時はちっともわからなかったのに。(今はちゃんと大好きです。)
当時の私にとっては
そういう音楽を好きな人が
カッコいい人だ
という認識だったのです。自分の中で。
世代的に
洋楽を聴く習慣が完全に廃れ
ソロシンガー、弾き語り、ゆくゆくはアイドルソングが流行っていく
そういう流れの時に
酸っぱいお年頃な時代を過ごしていたので
みんなと違う
が、私のカッコいいの基準だった。
今でこそ
アイドルソングがち最高です!
JPOPらぶ!
流行る流行らないではなく、
よきものはよいのだ!!!!
音楽さいこおおおおお!
なんて強く言えるのですが
当時の私は、カッコいいかどうかが重要だった。
おそらくその時は既に
自分は凡人だと無意識的に自覚し
軽く絶望し
凡人じゃない何か別のもの
何か尖った
かっこいいものになりたかったのです。
凡人な自分をきっと否定したかった
特別にカッコいい何かになりたかったんです。
これが、私が洋楽ロックを好きになろうと努力した動機です。
なんて不純な動機。笑
全然好きと思えなかったけど
好きになりたかったの。
理解したかった。
洋楽サイコーって言ってる人の
仲間に入りたかったのかもしれません。
でも本当になれちゃった!
今は洋楽を好きだからって
自分が特別にかっこいいなんて流石に思えないし思わないけど。
洋楽を好きになることは出来ちゃった!
こんなに不純な動機でも、
心から愛せるたくさんの音楽に出会えて
美しい音に山ほど出会うことができて
びっくりするくらい音の視野が広がって
私の音楽人生は心底豊かになりました。
どんなに心がやられても
音楽の力で戻ってこられた。
いつも何かの曲が
絶妙なタイミングで私を救ってくれた。
だから当時の恥ずかしすぎる
酸っぱすぎる私のことも
愛せるようになったのです。笑
感謝すらおぼえるくらい。
キッカケは見栄でも、カッコつけでも、何でもいい
響かなかった音楽としつこく向き合い
自分の耳を鍛えてくれてありがとう。
ラジオで話しているのはここに書いたのと大体同じようなことを伝えているのですが、つまり好きと思えなくても聞き続けることによって、突然視野が開けて好きになれたり、ぼんやりと同じような曲だな、と受け止めていたジャンルの音が突然個性を持って鮮やかに違いを持って聴こえてきたり、
そういう瞬間が来る可能性がある
というのが私の自論です。
好きになりたくて聞いて
本当に好きになる
最初から心を掴まれて好きになる
好きに違いはないし
好きに決まりはない
どんな過程を経て好きになってもいいじゃないか
世の中にいい音は信じられないくらい沢山あって、人生の時間全部使っても聴ききれないぐらい沢山あって、
音楽って素晴らしいなって何度でも思うから
この私の文章やラジオを読んだり聞いたりした人が、また新しい素敵な音と出会えたりしたら最高だな
と思うわけです。
さて!
今夜も長く語りまして満足です。
また次の金曜日の夜に
お会いしましょうね。
KURUMI