「大人の挑戦」~WEBラジオくるみの日々酒、第十四夜~
皆様こんばんは、KURUMIです。
毎月第2、第4金曜日の夜21:00にyoutubeと、ここnoteにて同時更新中
WEBラジオ「くるみの日々酒」今夜で14回目の更新です。
お酒を飲みながら日々感じたことをぼやきつつ
毎回1曲、私の今聞いてほしい曲を選曲して
その曲の何が好きなのかを熱く愛情込めて語ったりしています。
今夜はThe White Stripes(ザ・ホワイト・ストライプス)の4thアルバムElephant(エレファント)からSeven Nation Army(セヴン・ネイション・アーミー)をセレクト。
この曲について熱を込めて語っている部分は、YouTube「くるみの日々酒radio」後半のコーナー「この曲を聴いてくれ」で聞けるので、音楽好きの同志は聞いてくれたら嬉しいです。
今夜はお手軽に!大好きな氷結無糖レモンをぷしゅっとやりながら、文章をつづっていくことにします。
「前回のくるみの日々酒」
前回は、自分の高校時代の部活の思い出を振り返りつつ、
人の偏見にとらわれない難しさ。
偏見にとらわれない人からもらう大切な何か。
自分が「区別される側」だった場合に感じる気持ち。
そんなことを改めて考えながら文章を綴りました。
自分は高校時代にあの先輩がしてくれたように、
周りからの偏見にとらわれず、
真っすぐに私を評価して、丁寧に教えてのばして、未来をみせてくれた
あんな風にうまくはできないけど
それでも
誰かに何かを教えなければならない時何度でも思い出す
大切な指針のようになっているよ、というお話でした。
偏見にとらわれない
口で言うのは簡単だけど、本当にむずかしいこと。
でも意識し続けることで自分の中にある「偏見」と
戦い続けることはできるのではないか、と私は思うのです。
⇒「部活の先輩が教えてくれたこと」~WEBラジオくるみの日々酒、第十三夜~
「大人になると新しいことに挑戦するのマジしんどい」
大人になる。
ある程度長く生きる。歳を重ねる、ということ。
ぶっちゃけ私は30歳をすぎて初めて自分の中の「大人」を意識した。
大人という概念がよくわからないと常日頃思っているので
普段はあまり年齢を意識することはないのだけど
最近必要に迫られて、お仕事で新しい挑戦をするタイミングがあったその時に、気づいてしまった。
未知の領域に踏み出す、その最初の一歩の重さが尋常ではないことに。
私は20代の時、「とにかくやってみよう!」を信条に生きていた。
自分が人よりも相当不器用だということに気づいてからは、とにかくやってみて、足を踏み出して飛び込んでみて、それから泥まみれになりながらでも進めばいい。
むしろそうしないと前に進めないタイプだ。
と、自分のことを認識していて、実際そのやり方で後悔したことはなかった。
だからこそ自分の信条を大切にしていた。
いつでも未知の世界は怖い。
踏み出す最初の一歩が軽やかだったことなど一度もない。
それでも自分にとっての「挑戦」は、前に進むために必要不可欠だと知っていたから迷わなかった。
それなのに、だ
30歳になった私の足はひどく重く
挑戦の大切さをあれほど実感しておきながらも
何度も自分に言い訳をした。
「今じゃなくていいんじゃない?」
「自分がやる必要ある?」
「まだ早いんじゃない?」
あの信条を大切に思う気持ちは今も変わらないのに
なぜこんなにも一歩が踏み出せないのだ。
その時に自分が「大人」になった実感を肌で感じた。
「大人の挑戦は、星の数ほどの痛い思い出に打ち勝つ必要がある」
年齢を重ねていくことで「若いころの自分」と何が違うのかを考えてみた。
シンプルに経験値だ。
経験の数。
単純に長く生きていくほど、失敗してきた思い出は増えていく。
成功体験ももちろん増えるだろうが、おそらく失敗体験の方が圧倒的に増えていると思う。
人は学ぶ生き物だ。
過去に経験した痛かった出来事は繰り返さないよう努力する。
これはもはや反射に近い反応ではないだろうか。
大人になるほど「痛かった経験」は増えている。
何か未知のものに挑戦しようとする時は必ず、過去の経験を思い、なるべく痛みを回避しようとする。
それは自然な反応だろうと思う。
むしろそうでなくては、痛みを伴いながらも学んだ意味がない。
痛みの数が増えるほど、回避しなければならない道も増える。
年齢を重ねると単純にかしこくもなるので、自分への言い訳は圧倒的に上手になるはずだ。
自分とのつきあいも長くなっている分、自分がどういう人間なのか、若いころの自分よりは知っている。
だから自分を言いくるめるのが自然と上手になっていると思う。
だからこそ、未知の世界に挑戦しようとした時の最初の一歩は死ぬほど重くなっている。
20代の時に感じた「挑戦」とは最早全くの別物である。
家族や、仕事や、守らなければならない荷物も増えている人がきっと多いので、背中に背負っている荷物の重さも影響はあると思う。
ただ、さほど背中に何も背負っていない人でも「痛い経験」は皆同じようにたくさん背負ってる。それらが新しい世界へ踏み出そうとする大人たちの足に鎖をつけ、沈めてしまうのかもしれない。
「痛いとわかっていても、踏み出さなきゃいけない一歩がある」
それでも、踏み出さなきゃいけない瞬間というのは子供だろうが大人だろうが関係なく訪れるものな気がしている。
とにかく無我夢中で、勇気さえあれば飛び込めたあの時とはもう違う。
大人になった私達は、痛いと知っていて、
それでも踏み出さなきゃいけない一歩になるのだ。
背中に心底重たい荷物を背負っていても、それを守りながら踏ん張りながら、前に一歩踏み出さなきゃいけない。
そういう瞬間がきっと必ずある。
正直身軽だった時に比べてやっぱり超不利だし、こけた時の痛みは若い時の非じゃない。
でもメリットもある。
最初の一歩が重い分、踏み出したその先のスピードは圧倒的に早い。
それは生きた経験、地図やコンパスに似た何かをもっているからだ。
荷物が重いことは悪いことだけではない。
どんな環境でも備えている装備でやり過ごせたり対処できたりするし、
背負っているものを守りながら戦う姿に共感したり、助けてくれたりする人が現れる可能性もある。
どんなに未知の世界でも、進み方を知っている場所もあるし、経験から予想して進む道に予測をたてることもできるだろう。
私も、思いきって挑戦したことがあったのだけど
最初の重さに何度もあきらめかけた。
それでも、今はそれを乗り越えて良かったと思っている。
だから、書き残しておきたくて。
また年齢を重ねていく。
私は毎年「大人」を更新していく。
10年後の私の「最初の一歩」はもっともっともっと重くなっているだろうな。
それでもその重さに見合う何かはちゃんと持っている。
だから、最初の一歩に負けない私であってほしい。
10年後の私も「大人の挑戦」ができる私でいてほしい。
10年後の私が、またさらに大人になった私が、
このことを忘れてしまわないように
こうしてここに、残しておこう。
重い一歩を踏み出して、その先に進もう。
できることは生きている限りある。
ということで、ちょっとまじめモードすぎました。
あつくなってしまった。はずかしい。笑
次回更新日は6/11(金)21:00
またここで乾杯できたら嬉しいです。
Podcastでもくるみの日々酒が聞けるようになりました。
下にリンク載せておくので、聞きやすい媒体で聞いてみてくださいね。
それでは皆様、よい夜を。
【Podcast】
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