普段の会話も一種のインタビュー / 京都ライター塾 第4回レポート
2024/2/24(土)
第4回目の京都ライター塾講座がありました。
京都ライター塾は、江角悠子さん主催の“書いて幸せになる"をコンセプトとした全6回のライター講座です。
今回のテーマは「インタビューの仕方」について、講義で得た学びをレポートします。
インタビューとは?
まず初めに、そもそもの"インタビュー"とは何か記しておきます。
インタビューとは、記事媒体の作成者が取材のために人に会い話を聞くことです。
そして取材とは、記事の材料を人の話や物事から集めることです。
インタビュー=人に話を聞き「素材(材料)集め」をすること
取材で集めるべき素材とは?
これは第2回「インタビュー原稿の書き方」でも紹介されました。今回はその内容の詳細を教えていただきました。
①文章通りそのままの意味です。インタビューした相手から話を聞き出します。
②バカになったつもりで、バカと思われても良いから事細かに聞きましょう。ココを聞いておかないと書きたいと思った内容でも正確な情報がないから書けない、という状態になってしまいます。
③具体的な数字を用いることで、内容を理解する手助けとなり、リアリティを持って読者に伝えられます。事前に調べて知っていることがあれば、その情報が合っているか確認の意味も込めて聞いてみると良いそうです。
④⑤インタビューをした現場で自分が感じたことも、ひとつの素材になります。例えば店舗紹介のためのインタビューで、内装など取材相手がわざわざ言わないことでも書いて良いのです。現場に行ったからこそわかる情報を、言語化することもひとつ素材を集めることになります。感じたことは忘れてないよう、メモや写真を撮っておくことをおすすめしていました。
インタビューするために必要な準備とは?
インタビュー取材をするためには、次の準備が必要になります。
1.取材対象となる人やお店を決める
企画に合った取材対象の候補を探して決定します。
2.企画書(依頼書)を作成する
依頼先に向け、自分が何者であり、どんな媒体でどんな内容の取材がしたいのか、取材日時の提案や撮影許諾の依頼をまとめた企画書を作成します。
3.アポ入れ(取材依頼)をする
最近はHPのお問合せなどからメールで完結することも多いようです。メールの返信がない場合は電話で問合せします。
《江角さん流アポ入れポイント》
○メールに返信期日を記載しておくと、電話での問合せ期日の目安となり、電話問合せがしやすくなります。
○電話問合せでは、相手の忙しい時間帯は避ける気配りは忘れてはいけません。
4.質問リストを作る
原稿を書く目的を決めて、質問を考えます。当日会話が弾むかどうか、行ってみないとわかりません。そのため質問は多めに考えておくと安心です。また事前に質問リストをインタビュー相手に提示しておけば、相手も答えや資料を用意しておくことができます。
※限られた時間の中で、直接会うことでしか得られない情報を得るために取材に行くのです。ネットで調べられる基本情報は調べておきましょう。
※後々は、原稿文章と質問数のバランスまてわ考えられるようになると良いです。(たくさん質問されて話したのに、これだけしか書かれていない、というアンバランスを無くすため)
取材に持っていくものとは?
取材にはメモするためのペンやノートの他、音声レコーダー、カメラ、名刺、営業ツール(フリーペーパーなどあれば)を持って行くと良いでしょう。
取材当日は、好感を持って相手にも気持ちよく取材を受けてもらえるよう「身だしなみ」と「言葉づかい」に注意しましょう。
インタビュー当日の流れとは?
さぁ、ここまで準備をしてやっとインタビューに臨むことができます。
当日は主に下記のような流れでインタビュー取材を行います。
インタビュー取材では、先にインタビューをしてから撮影することをおすすめします。先にインタビューをしておくことで、話の中で出てきた"これも撮りたい!"に対応しやすいからです。
原稿の確認をしてもらうに関して、確認担当者が確認日に見ることができるのか把握しておきましょう。確認担当者が確認日に休日の場合、どのように連絡が取れるのか、原稿の締め切りスケジュールも考え確認しておきます。(場合によっては、個人の連絡先を教えていただけることもあるとのこと)
感想
インタビューを始めるまでにどれだけ調べ、準備に時間が必要かを感じる講義内容でした。
今回の課題は、講師の江角さんにそれぞれインタビューし原稿を書くことです。このノート記事は、江角さんへのインタビュー終了後に書いています。
私が実際インタビューをして感じたことは、質問リストだけでなくインタビューの話の流れ(構成のようなもの)をもっとイメージして臨めば良かったなということです。インタビュー目的をハッキリ明確にできていなかったことも一因で、途中で目的達成のための質問ができているかわからず不安を感じながらのインタビューになってしまいました。せっかく時間を取っていただいているのに、準備不足で失礼をしてししまったと反省しました。江角さんは、「やってみて初めてわかることがあります。それを体験してもらいたかったので、それで正解です。」と仰ってくれました。またひとつ、経験する機会を与えてもらい感謝です。
そして、インタビュー体験を終えて、1番響くのではないかと受講生へ下記の記事を紹介していただきました。
気になる方にも共有したい、また私も振り返って読もうと思い、リンクを載せておきます。
取材はお片づけにあらず。つまらない原稿を両山しないための心構え【連載・欲深くてすみません。/第15回】
今回の画像は、江角さんが講義中に参考資料として紹介していた本「はじめての傾聴術」の表紙にしました。
自分にとっても、相手にとっても良い時間を過ごせたと思えるインタビューができるようになりたいものです。
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