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【エッセイ】 奇跡という言葉では説明できない不思議な何かがはたらく時


古坂大魔王さんのブログが話題になっている。


「起きた奇跡と起きなかった奇跡と。」


サムネイルとタイトルからして涙なしには読めないとは感づいてはいたのだけれど、、、案の定朝から泣いてしまった。化粧の時間が倍になった。

まだ見ていないという方はまずは是非、こちらのブログに目を通してみて欲しい。


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「奇跡」


なんだかとっても曖昧で、定義が難しいことば。
常識で考えると、まず絶対に起こるとは思えないような、不思議な出来事。
故に、口にするのがなんだかちょっとこっぱずかしくもある音のひびき。


みなさんは果たして信じているだろうか…?



私はこれといってどこの宗教に属しているわけではないのだけれど、これまでの人生に「ああ、やっぱり神様って見てくれているんだな」と思ったことが数回ある。

ずっとお話ししたかったそのうちの一つを今日は、古坂大魔王さんのブログによって多くの人が奇跡を信じたであろう、この素敵な機会に紹介しようと思う。


これは、私の友人のお兄さん(以後Sさんとしよう)にまつわるノンフィクションの物語。



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Sさんは今、ポルトガル留学を経てカナダで仕事をされている。
ある時、カナダに留学生としてやって来ていたブラジル人の方と知り合い、友達になったそうだ。


その友人が、留学を終えブラジルに帰国した後、一枚の写真を送って来たのだと言う。


(こちらが許可を取ってお借りした実際の写真。右に写っているスマイル君がブラジル人の友達。)


Sさんは以前、なぜ自分がポルトガル留学を決意したのかを、ブラジル人の彼に話していたそうだ。


その留学理由とは、「尊敬するサッカーのトッププレイヤー、ルイコスタやカカと直接会って話してみたい」と言う想いからだった。








そう、そして、この写真に写っている彼こそが、カカ選手なのだ






なんと、Sさんの友人はブラジルでたまたまカカ選手と遭遇。
それだけでも凄いのだが、その際に「自分の友人にあなたと話がしたくてポルトガルに留学した人がいる」ことを彼に打ち明けたところ、カカ選手は写真だけではなく、わざわざ動画でSさんに向けたメッセージも撮影してくれたらしい。




そもそも、カカ選手に街で偶然会えるという確率だけでも、一体どれほどのものなのだろうか。


私は残念ながらサッカーにすこぶる疎い。その功績がどれほどのものなのかは分からなかったけれどSさんの弟である私の友人は、
「2007年サッカー最優秀選手賞受賞したプレイヤーやで?クリスチアーノ・ロナウドとツートップ組んでた人やで…?!」
と、興奮していた。

そりゃそうだ。私が名前を知っているくらいの、サッカー界屈指のトッププレイヤーだもの。



「願いはいつか叶うって、死語じゃないことを学んだ。」と私の友人は言う。




Sさんが国境を越えるまでに至ったその強い想いや、
その理由をちゃんと覚えていて、本人に伝えてくれたブラジルのお友達や、
そのことを喜び、プライベート時間だったであろうに、メッセージを届けてくれるカカの優しさ。

その全ての歯車が引き寄せられ、奇跡的に噛み合って、15年という時を経てようやく静かに動き出したのだ。





「Sがポルトガル語を勉強した理由とストーリーを聞いたよ。とても嬉しくおもうし、サポートに感謝するよ。いつか直接会おう。」


メッセージでカカ選手はそう言っている。


夢はまだ叶ってはいない。けれど確実に叶いかけている。
これを奇跡と呼ばずしてなんと表現すれば良いのだろう。


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やっぱり、世界には何か不思議な力が働いているんだと思う。
それは決して目に見えないけれど、信じている人たちにはいずれ何かしらの形となっておりてくる。


例えば、Sさんの留学理由を聞き、「いや、無理だろう」と心の中で笑った人にはきっともう奇跡は起きないのだ。


もう一度聞こう。
みなさんは果たして奇跡を信じるだろうか…?


今からでも信じて損はないだろう。
確実にその不思議な何かは存在するのだから…。





P.S  夢が叶うようにと願いを込めてこの日記をSさんに捧ぐ。
  そして、この素敵な物語を教えてくれ、ブログでシェアしたいことを
  快諾してくれた私の友人にも幸あれ。
  


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