アルモンデナンデモデキルサ#6【日本の大豆文化って豊かだなぁ】
ひびのわです。
毎週一回、stand.fmで旬の野菜をまるごと食べ切る一品を紹介しています。
旬の食材をたっぷり味わう、頑張りすぎない、毎日食べたいご飯。
聞きながらつくれるくらい簡単なレシピです。
noteではそのレシピに小ネタをちょっと織り交ぜて、文字起こししたものを掲載しています。
今回紹介するのは野菜ではなく、お豆腐を使った一品です。
SDGsや気候変動の問題を受けて、日本でもこの数年、フェイクミートやプラントベースなど、様々な名前の代替え肉の話題を耳にするようになりました。
実際、大豆ミートの唐揚げなどを取り扱う飲食店も増えてきましたね。
欧米でそれらが出始めてから、日本に広まるまで(現状まだ定着しているとは言えないけど)かなり時間がかかりました。
流行り物に乗るのが好き、そして得意な日本人。
アメリカでは巨額のお金も動いている、そんな分野になかなか日本人が乗り込まないのはなんでだろう?
「そもそも日本は大豆加工品のバリエーションが豊富だから」
わたしは、そう思っています。
多くの代替えにくの主原料は大豆です。
動物性食品から摂取していたタンパク質を、植物性食品から摂ろうとすると、やっぱり頼りになるのは大豆。
政治的にも長く肉食が禁じられ(表向きは)、宗教的にも動物の殺生を禁じられ(表向きは)、肉食を常としない食事文化が長かった日本には、たくさんの大豆からつくられた加工品があります。
豆腐、油揚げ、がんもどき、納豆、高野豆腐、湯葉、おから、などなど。
ふと思い出すだけでもこんなに!
大豆由来、大豆から化学的に抽出された何かを使った、よくわからない何かより、ずっと身近にあるこれらが美味しいからこそ、代替え肉の黒船はなかなか国の内部まで侵攻できないのかもしれません。
ということで、相変わらず前置きが長くなってしまいましたが、本日紹介するのはヘルシージャンクな豆腐の唐揚げです。
コツは下味!
ヘルシーは嬉しいし体に優しいけれど、やっぱり時には「ジャンク」な味が食べたくなるものです。
調理自体はとっても簡単なのですが、準備にちょっぴり時間がかかります。
でもその時間が気にならないほど美味しい!
今週は連日お肉食べちゃったな、野菜食べなきゃ。
でもヘルシーすぎるのもなんだかなぁ…そんな時にピッタリ。
ぜひお試しくださいね。
※ noteでは簡略化したレシピを文字にしています。
詳しい作り方はぜひ、ひびのわradioを聞いてみてくださいね。
◇材料◇
木綿豆腐/ニンニク/生姜/お好きなソース/長ネギ/酢/醤油/みりん(砂糖などの甘いもの)/片栗粉/油
◇工程◇
※事前準備※
木綿豆腐は半分にカットしラップに包んで冷凍庫で丸一日冷凍する
コチコチになったら解凍する。自然解凍の場合は、半日〜1日冷蔵庫で解凍。レンジだったらまず2分、裏返して2分。
冷蔵庫で解凍するのが一番美味しいのでおすすめです。
解凍の目安は半分に切って真ん中に白い芯がなくなるまで。
低反発枕のように押したら、グーッと戻ってくる感じになったらOKです。
↓
①完全に解凍した豆腐をまな板の上に乗せて、豆腐の上に手のひらを乗せてグーッと押して水分をしっかり切る。
豆腐がパスパスになったら、一口だいに手でちぎっておく。
②ニンニクと生姜はお好みの量をすりおろしす。(チューブでもOK)
ボウルに①の豆腐とすりおろしたニンニクと生姜を入れ、お好みのソース+ソースと同量の水を加えてさっくり混ぜ合わせ、15-20分ほどしっかり味を馴染ませる。
☆このソース液がジャンクな味のもと。
③ネギソースを作る(これはよりジャンクになるオプションなのでなくてもOK)
長ネギ一本をみじん切りにし、小鍋に入れ、醤油、醤油と同量のみりん、醤油の半量くらいの酢を入れ、中火で熱していく。一度沸騰したら味見をして、醤油やお酢を足して好みの甘酢味にする。
味が決まったら片栗粉(片栗粉:水=1:1)でとろみをつける。
④下味をつけた豆腐一つ一つキュッと軽く絞って、余計な水分をとる。
片栗粉を振り入れて、軽く握るようにしながら全体に粉を塗す。
⑤フライパンに1cmくらいの油を注いで、菜箸を差し込んだ時に小さな泡がシュワシュワつくくらいまで熱し、④の豆腐を入れ、途中で一度裏返しつつ、いい感じの色がつくまで揚げる。
美味しそうな揚げ色がついたら、最後に火を強くして10秒。
その後網の上などで油を切って器にもり、ネギ餡をかけて出来上がり。
周りはサクッ、中はフワトロ、ヘルシーなのにジャンクで満足感たっぷりな一皿です。
熱々をハフハフ召し上がってくださいね!
高野豆腐や車麩などを戻す際、通常は水や出汁を使います。
お出汁染み染みなそれも大好きなのですが、普段から私はソースやケチャップなどを水で少し薄めたもので戻して、唐揚げにしたりフライにしたりしています。
それをホットドック風にしたり、バーガー風にしたり、野菜と炒めたり。
かぶりつくと、ジャンクな旨味がジュワーっと溢れ出て美味しいのです。
お肉もお魚も美味しい。
大豆製品も美味しい。
どちらがどちらを代替えすることなく、それぞれに美味しいのじゃダメなのかな?
そんなふうに思ってしまうのです。
お肉を欲しない人は、そもそもお肉の味を求めていないし。
お肉が好きな人は、お肉を食べたらいいんじゃないかな。
(健康が気になるなら量を減らしたり、ね。)
それぞれの美味しさを、いろんなアレンジで楽しむ技を手にしたら最強ですね。
私も日々、思いつきで遊びつつ、自分好みの新たな美味しさと出会って行きたいな。
思いつきでやってみたことが、あれれ?な結果でもいいじゃない。
だって食べるのは私の責任(笑)。
時々の大成功が、より幸せに感じられますよ。
頑張りすぎない毎日のご飯で、今日も新たな味をみつけていきましょー。