アルモンデごはん 夏を食べる
梅雨明けもして、夏の土用も始まって、いざ夏本番へ。
メイクしても数分ですっぴんに戻るほどの汗っかきで、毎日毛穴全開で生きなければならない夏、辛い…。ともすれば太陽に背を向けてしまいそうな私を救ってくれるのは、やっぱり夏の野菜です。今週もこの時期にしかお目にかかれない野菜をたっぷり味わいました。季節の変わり目である土用の頃は体調を崩しがち。かくいう私も腰を痛めている状況ですが、身体の声にしっかり耳を傾けて夏本番も楽しんでいこう。
<7月15日>
酸味のあるプラムとしょっぱいチーズの組み合わせが大好きすぎる。スマホのアルバムには、デジャヴのような画像が何枚もあるくらい。暑さにヘトヘトな時、特に美味しく感じるのは、酸味と塩味を欲しているからなのかしら。残り少ないプラムの季節、あと何回食べられるだろう。
<7月16日>
農家さんから届いた野菜ボックスの中に、タイバジルが入っていました。やったー!そうそう買えないから尚更嬉しい。バジルと厚揚げの組み合わせが堪らなく好きなので、すぐにスーパーに行き、厚揚げを買って参りました。1本残っていたなすと一緒に、味付けは味噌×味醂。THE和食の食材と味付けなのに、タイバジルの香りがあるだけで異国感が出るのです。はぁ、口いっぱいに広がるこの香りが最高。小さな葉っぱも可愛らしいな。まだまだあるから、お次は何を作ろうか…。
<7月17日>
オフの日。朝から合羽橋に向かい、来月のイベント用の買い物…のはずが、調理器具やら器やら完全私物を買い込んでしまいました。重い鞄を持ちながら「夏の合羽橋にはこない!」と、毎年決心しては忘れてしまう自分を恨みます。汗だくで友人との待ち合わせしていた三越前へ。ランチしてお茶して6時間話しっぱなし。料理教室の同期だった彼女とは、もう14年のお付き合い。なのにこの日初めて年齢を知って驚愕してしまったのでした。還暦だなんて…。パワフルな人生の先輩(友人)の存在って希望そのものだな。
彼女と別れた後は、神楽坂の翁庵さんで冷やしおかめ蕎麦をいただきました。ここの女将もまた、頼もしい人生の大先輩。仕事の邪魔とは思いつつ、たくさん話して大満足で帰宅しました。年齢を重ねることが楽しくて仕方ないのは、先輩たちが皆チャーミングで素敵な人たちばかりだから。仲良くしてくれてありがとう!
<7月18日>
撮影で残ったホッケの干物をいただいて帰宅。運転しながら妄想していたものをさっそく作りました。ホッケとインゲンのスパイス炒め。フライパンにホッケの身を下にして入れたら、焦げ目がつくまで焼き付けて、皮を下に裏返したらインゲンを加えて酒で蒸し焼きに。ホッケに火が通ったら皮をとって太い骨を外して、カレー粉と塩で味をつけて出来上がり。食べる前に胡椒をたっぷり。これは…おつまみに最高。キンキンに冷えたビール下さい!と叫んでも、誰もいないのが切ない夜でした。
<7月19日>
撮影の残りものでもう一品。立派なきくらげをいただいたので、野菜ボックスにあったつるむらさきと茹でて、辛子醤油でさっぱりと。仕上げに鰹節をたっぷりふりかけて、夏らしい和えものの出来上がりです。夏野菜の中でも大好きTOP5に入る、つるむらさき。良くも悪くも土の味が最後まで残るので、当たり外れが多い野菜だなって思っています。当たりの時は大当たり!信頼する農家さんから届いたものは、もちろん大当たり。トロッとしたつるむらさきとキュコキュコ食感のきくらげの組み合わせ、よかったなぁ。夏野菜と辛子醤油はハズレなし。たっぷり食べても罪悪感なし。最高。
<7月20日>
昨日の昼から違和感があった腰。夜中には、寝返りをうつ度に目が覚めてしまうほど、痛むようになってしまいました。カッチカチに固まってる…。嫌な予感がしていたので、昨日のうちに仕事をキャンセルさせていただいてよかった。目が覚めても立ち上がることができず、四つん這いでトイレに行く状態になるなんて。こんな時、好きな果物ベスト3にランクインする、すいかとぶどう(あと一つは梨)がたまたまあるなんて、私は本当にラッキーです。料理はできないけど、果物は食べられる(涙)。休みの日も遊び歩いていた私に「身体はいつ休ませてくれるんですか!」というクレームがきたみたいです。ちゃんとサインを出して時に強制終了させてくれる身体は、本当に賢いです。ありがとう。
<7月21日>
農家さんから届いたモロヘイヤ。先日のつるむらさきもそうですが、夏にしかお目にかかれない貴重な野菜の一つです。(一般のスーパーでは)
夏がきたー!って感じられる野菜があるって、嬉しいな。今年最初のモロヘイヤは我が家定番の梅和えにしました。茹でたモロヘイヤとわかめを包丁で叩いてペーストにした梅干しと和えるだけ。さっぱり爽やかな夏の味です。和えもの大好き、和えもの大好きと脳内リフレインしながら、ボウル1杯平らげました。満足。
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