アルモンデごはん 3月の終わり花に囲まれて
毎朝10分ヨガ、続いています。伸ばすほど開くほど、どれだけ身体が強張っているかに気付かされます。同時に体の隅々まで新たな氣が巡り始めているのも感じられて気持ちいい。どうやら春も出遅れたことに気がついて、大慌てで走ってきたみたいですね。出番を忘れてなくてよかった。突然きた春の日に「桃源郷」で過ごした時間は奇跡のようでした。きっとこの春もいいことがたくさんあるね。
3月の終わりのごはん
<3月25日>
アルモンデ料理教室の後は、残りものに福あり生活がスタートします。何が余るかはわからないから、いつだってアルモンデ。
この夜は残ったサラダセットを、新玉ねぎのドレッシングと一緒にもりもり食べました。すりおろした新玉ねぎに塩と酢を合わせて作ったドレッシングは、飲めちゃう美味しさ。食べ終わった皿にはピッカピカです。家で作るドレッシングは飲み干しても罪悪感ゼロ。それが良いんです。
<3月26日>
「センス・オブ・ワンダー」
レーチェルカールソンが書いたこの物語は、私にとって大切な一冊。ランダムに開いたページから語りかけてくる言葉に、何度救われただろう。今回新たに、森田真生さんの訳で新たな「センス・オブ・ワンダー」が出版されると知ってから、手元に届くのをずっと楽しみにしていました。「数学する身体」を読んで以来、森田さんのファンなのです。毎晩眠りにつく前のわずかな時間、この世界に浸れるのがとても嬉しい。
手の届く世界から少しずつでも、「きてよかったね」そう言い合える世界をつくっていきたい。
<3月27日>
春のお楽しみと言ったら、新玉ねぎ。瑞々しくて甘くて、まるで果物みたい。けれど実は玉ねぎの辛味、あんまり得意じゃないんです。少し火を入れて辛味を飛ばして食べるのが好き。この夜のパスタの主役は新玉ねぎ。サバ缶をたっぷりのオリーブオイルでさっと煮込んだら、ざく切りにした新玉ねぎを山盛り投入!入れたらすぐに火を止めてパスタと和えて出来上がり。
半生の新玉は、甘々シャキシャキで最高に美味しいな。
<3月28日>
解凍して塩麹に漬けていた鯛。どうやって食べようかと呟いて、思い出したのは昨日の美味しかった新玉ねぎのこと。うんうん、それしかない。
輪切りにした新玉ねぎベッドに鯛を寝かせて、細切りにした新玉ねぎ布団をたっぷりのせて蒸すこと20分。幸せな一皿の完成です。
新玉ねぎの甘みをたっぷり含んだ柔らかな鯛は、ため息が出ちゃう美味しささ。でもそれ以上に最高だったのは、下に溜まった出汁!とっておいて鯛ラーメンのスープにしようと思っていたのに、気づいたら飲み干してました。リベンジ確定です。
<3月29日>
友人の住む埼玉県小川町に「桃源郷」という場所があります。この場所の存在を知ったのは1年以上前のこと。昨年は私の体調不良と重なってドタキャンしてしまった、桃源郷デート。1年越しに訪れたその場所は、言葉を失うほどの絶景でした。濃厚なピンクの桃、淡いピンクの河津桜、優しい黄色のサンシュユ、山々と青い空。見渡す限り電線も高い建物も民家すらもなく、電波も入らないのです。春の訪れにはしゃぐ鳥の声と、忙しそうに蜜を集めまわる蜂の羽音だけが響き渡っていました。
この日は朝から暴風雨でしたが、昼ごはんを終えて桃源郷に着く頃にはすっかり青空になっていたんです。潤いを増して咲き誇る花々に囲まれて、奇跡みたいな1日でした。
桃源郷の意味を調べると「俗界を離れた別世界・理想郷」とありますが、まさにその通り。来年も必ず訪れたい場所です。
<3月30日>
昨日友人の家に遊びに行った際、妹さんが作ってくれたバクラヴァ。作るのは2回目だから…と本人は不安そうでしたが、これがもう感動的な美味しさでした。大使館で教わった本場のレシピをしっかりと受け継いできたようです。お土産にたっぷりお裾分けいただいたので、しばらく家で楽しむことができます。嬉しいな。
妹さんは米粉パン作りのプロ。(カンパーニュもありがとう!)推しが同じってわかった瞬間に仲良くなって、姉妹共々お世話になっています。一人っ子の私に友人兼お姉ちゃんが2人もできて、早数年。一緒にいて安心だし、いつだって心的安全が守られてる。そんな存在でいてくれてありがとう。
<3月31日>
3月も最終日。この1ヶ月は、悪く言えば停滞期よく言えば充電期。SNSから極力離れて、できるだけ無音で過ごす時間を増やすようにしていました。私にとってはこの期間が功を奏したみたい。
思考がクリアになってきたからかな。この日の朝は厚焼き卵がとってきれいに仕上がって、朝から最高に幸せでした。お弁当に入れてお昼に食べたら、また幸せになりました。自分のごはんで幸せな気分になることができるなんて、私本当に幸せ者だわ。能天気なで単純なこの幸せが、私にとってはすごく大切です。
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