「2022年参議院選挙勝手に解説」
ツイートしすぎるとよくないと思いノートに逃げてきました。
ここでは、2022年の参議院選挙(第26回参議院議員通常選挙)を勝手に解説したいと思います。解説といっても自分で調べられた範囲のことをまとめるだけなので大したことは書けないのでご了承ください。
目次
1.9つの政党について
2.「諸派」について(未掲載)
①自由民主党(略称:自民)
・現在の第二次岸田政権を支える与党
・基本的立場:右派・保守主義
→要は、憲法改正したい。
→ただし、大きな政党なので様々な思想を持つ人がいます。
・今回の選挙の公約スローガン「決断と実行。 」
・公約は「日本を守る。」「未来を創る。」の2つに分類されています。
・「日本を守る。」
→防衛費増額、物価高対策、災害対策、感染症対策
・「未来を創る。」
→新しい資本主義、活力ある地方を創る、憲法改正による国創り
感想(個人の感想です。自分の思想は抜きで客観的に見るようにはしてます。他の党についても同じ)
・ロシアによるウクライナ侵略によって防衛力強化や憲法改正を主張しやすくなった環境があり、自民党の右派にはラッキーだったのだろうと感じます。
・財政については積極財政派(国債ガンガンだしてあちこちに投資して国を豊かにしたい人達。安倍元総理等)と緊縮財政派(国債ガンガンだすのは良くない、国の赤字を何とか減らすべきという人たち。穏健派と呼んでもいいかも。麻生副総裁等)が一生揉めており、「新しい資本主義」という岸田首相肝いりだが中身があまり掴めない政策が良い感じ(?)な演出をしていると感じますね。
・「新しい資本主義」とは、成長と分配の好循環。(→国民にも企業にも投資促す。)、安倍政権等がポリシーとした新自由主義からの脱却、人への投資。このあたりがメインになると思う。ただ、自民党内部への配慮等で岸田首相が目指したものとは離れつつあるように見える上に、これを実現するのは中々に骨が折れる上に果たして正しいのかもわからないが、実現したら日本の経済が良くなるとは思ってます。多分。きっと、、、。
②公明党
・現在の第二次岸田政権を支える与党
・基本的立場:人間主義、平和主義
→宗教団体「創価学会」を母体としており、庶民目線の政策、平和主義な政策を掲げることが多い。
→ただし、政権与党のメインである自民党に配慮することもある一方、自民党が公明党に配慮することもあります。
・今回の選挙の公約スローガン「日本を、前へ」
・内容:経済成長及び雇用・所得の拡大、 社会保障制度の充実(全世代型社会保障の構築等)、国際社会の平和と安定、デジタル推進による地域社会活性化、感染症対策及び医療・介護・年金制度の整備、『防災立国』、気候変動及び持続可能な地球環境への対策、政治・行財政改革、憲法堅持&「加憲」
(独自色がありそうなのを太字にしてます)
感想
・政権与党かつリベラル寄りな政党であるために、社会保障に関する政策の充実度が高いと感じます。
・また、憲法については自民党に配慮して憲法に内容を追加する「加憲」の立場を表明しつつも本来のポリシーである憲法堅持も明記しているのは難しい立場を表れでしょう。
③立憲民主党(略称:立憲、民主党)
・現在の最大野党(昔の維新党の流れを組む政党です。)
・基本的立場:中道左派、リベラル
→実は保守系の人もいるので、立場がぐらつきがち。
→政権奪取を目指す。
・今回の選挙の公約スローガン「生活安全保障」
・メインの政策は以下3つ
物価高対策、教育無償化、着実な安全保障(対話による平和)
・その他の政策:医療対策、年金対策、経済対策、環境対策、災害対策、人権多様化、政治・行財政改革
感想
・公約を物価高、教育、安全保障の三つに絞ることで民衆の注目をなんとかひこうとしているように感じます。
・学生からすると教育無償化をしっかり掲げているのは評価。だが他の野党も掲げがちなのでどう差別化するかが問題。
・ただ、安全保障に関しては安全保障を強化したい右派系と護憲・防衛強化反対の左派系の折衷案と見えなくもないです。
・小声:あと公約の特設サイトが見にくい、、!
④日本維新の会(略称:維新)
・野党第二党
・基本的立場:中道右派、右派ポピュリズム、新自由主義、地方分権、改憲
・吉村知事の大阪維新の会は兄弟分(正確には違うけどそんな感じであってます。)
・今回の選挙の公約スローガン:「改革。そして成長。」
・内容:出産・教育無償化、大幅減税・景気刺激策、社会経済活動と感染症対策の両立、「積極防衛能力」の整備、持続可能なセーフティネット構築、身を切る改革
感想
・公約まとめだけでは維新の特徴を掴みきれないなと感じた。意図的なのかはわからないが。
→持続可能なセーフティネット構築では、ベーシックインカム(社会保障として国民全員に一定金額の現金を支給する制度)を選択肢に入れていたのは興味深いです。
・また、重点政策にはなかったが憲法改正を目指していることは別に書かれていたのはあえて改憲を前面に押し出さず、今回は「改革」姿勢を打ち出したいという思惑なのかと感じます。
・維新は大阪の地域政党からの出発だが前回の衆議院選挙での躍進は目覚ましいものがあった。今回の参議院選挙は名実ともに本格的国政政党(政権交代担当能力の獲得)になる分岐点になるでしょう。
⑤国民民主党(略称:国民、民主党)
・野党(立憲と同じく民主党の流れを組むが、立憲とは犬猿の仲)
・基本的立場:中道右派、穏健保守、積極財政、改憲
・今回の選挙の公約スローガン:「給料を上げる。国を守る。」
・内容:「給料が上がる経済」の実現、「積極財政」に転換、「人づくり」こそ国づくり、自分の国は「自分で守る」、「正直な政治」をつらぬく
感想
・ちなみにこの政党は、先の国会では、岸田政権の予算案に賛成するという野党としては異例の決断をくだした政党です。
・政策自体は独自色もありますが、岸田政権の政策にどこか近いものも感じなくはないです。
・さて、選挙区での議席を維持できるか否かでこの政党の行方は大きく左右されると思います。また、比例区についても支持団体からの着実な票の獲得が無ければ厳しい戦いになるでしょう。ただ、若い層からの一定の支持はあるようなのでそこに期待ですが、そもそも有権者数として少ないので厳しい戦いであることに変わりはなさそうです。
⑥日本共産党(略称:共産)
・野党(一度も政権は担っていないが戦前からある最も古い政党)
・基本的立場:共産主義、平和主義、護憲
・今回の選挙の公約スローガン:「平和でも、くらしでも、希望がもてる日本に」
・内容:憲法9条をいかす平和外交、新自由主義を転換して「やさしく強い経済」に、「国民が主人公」の民主主義日本を
感想
・共産党という名前とはかけ離れて共産主義を追求する立場はもうないです。
・立憲が世論になびく中で、憲法9条を活かそうとする姿勢を堅持する姿はプライドを感じます。
・ある意味で最もナショナリズム的だが最もナショナリズムを嫌う政党というのはいつも興味深い政党だなと感じています。
・あと、そろそろ共産主義の看板下ろした方が人気集まるのでは?と思うが共産主義を掲げている政党がいることは日本の民主主義の健全さをある意味で表しているのでそのままでいてほしいと思う節もあります。
⑦れいわ新選組(略称:れいわ)
・野党(前回の参議院選挙で誕生した政党)
・基本的立場:左派、左派ポピュリズム、積極財政
・今回の選挙の公約スローガン:「日本を守る」とは「あなたを守る」ことから始まる。
・内容:消費税廃止(インボイス制度廃止)、ガソリン税ゼロ、季節ごとの10万円給付、社会保険料の引き下げによる負担軽減、大学院まで教育無償・奨学金徳政令、児童手当を毎月3万円に、住まいは権利・家賃補助、介護・保育の月給10万円アップ、一次産業従事者への直接支援・食の安全、災害に強いインフラの充実、脱原発及びグリーン・ニューディール政策、全国一律最低賃金1500円、コロナを含む感染症対策の徹底、専守防衛・徹底した平和外交・核廃絶の先頭に立つ
感想
・維新が右派ポピュリズムなら、れいわは左派ポピュリズムでしょう。
・財源を無視した政策が多いですが、全てを荒唐無稽と笑う訳にもいかないのが日本の現状だと思います。
・れいわは選挙戦略が非常にうまいので、今回も議席を取ると思いますが、極右ポピュリズムの参政党が誕生した今日、れいわは参政党とポピュリズム同士で有権者を食い合うことになるので今後の戦いは厳しくなるかもしれません。
⑧社会民主党(略称:社民)
・野党(昔の最大野党の日本社会党が前身だが、今はその頃の勢いはない)
・基本的立場:社会民主主義、平和主義、護憲
・今回の選挙の公約スローガン:「がんこに平和!くらしが一番」
・内容:戦争反対・憲法を活かす政治を、新型コロナ感染症災害からの生活再建、格差・貧困の解消、地球環境と人間の共生、ジェンダー平等・多様性社会の実現
感想
・全ての政党は、政党要件(所属国会議員5人以上、得票率2%以上)を失うと、政党ではなくなり、単なる政治団体になってしまいます。
・社民党の所属議員は2人で、今回の選挙で5人なるのはほぼ不可能なので、得票率2%以上を目指すしかありません。ただ、それも厳しい現状にあります。もしも得票率2%以上がない場合は社民党が政党から政治団体になってしまうことを意味します。
・この現状は、昔は自民党と渡り合っていた日本社会党(社会党)の後継である社民党が政党でなくなるのは時代の流れを感じないではいられないです。
⑨NHK党(略称:N党)
・野党
・基本的立場:ポピュリズム、NHKのスクランブル放送の実施
・今回の選挙の公約スローガン:「NHKをぶっ壊す!」
・内容:NHK党の功績の周知とNHKスクランブル放送の実現、北朝鮮による日本人拉致問題解決、新型コロナ等感染症対策etc
※NHK党はNHKスクランブル放送の実現という党の一大理念を理解さえしえいればどのような考えの人も出馬できるという側面があります。故に候補者それぞれの政策に違いがありすぎて、党としての公約をまとめたのを見るよりは候補者それぞれのHP等を見る事をお勧めするとと共に、ここでは諸々割愛いたします。
感想
・政見放送がカオスでした。以上です。
・真面目に解説するなら、この党は「NHKをぶっ壊す」ことに賛成さえしてくれればどんな政治団体の人でも入ってオッケー!という方針を前回の選挙で掲げていました(諸派党構想)。故に様々な政治活動家が候補者にいると思われます。
最後に
諸派についてまとめるつもりでしたが時間ないので気が向いたらやります!
是非、皆さんが選挙に行かれることを一人の政治オタクとして切にお願いします!
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