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心の器は大きく、体の器は小さく
この記事はぜひ最後まで読んでみてほしい、
〇大器晩成(あるいは免成)
「君子は器ならず。」という。一芸で優れた人間をもてはやす(ハロー効果)のはあまりに軽率だろう。
一面だけを見て判断し、理解の及ばないものを使うのは控えたい。皮肉な結果に終わるだけ。虎の威を借りるのは狐か狸かで十分だ。
信用と信頼と無責任の意味は社会便宜上大きく異なる。
〇知足(足るを知る)
金を稼ぐも、豪遊するも、大いに結構。しかしどこか空しくはないか。
空しいのなら、苦しいのなら、それは心を満たさず、体を満たしているから。誰かが設らえた幸福は、身体の器に留まって心の器に零れ落ちることはない。その上でさらに体の欲求ばかり肥大させる。[消費的な満足]
本当の幸福は、自分で自分のために拵えるもの。純粋な満足は心の器を直接満たす。そこに満足感はなく、代わりに自己効力感が浮き立つ。[自給的な満足]
さらに本当の幸福は、必ずしも本人の意にそぐわぬ形でもたらされる。この世に生れ落ちたこと・ふいに風向きが変わること・太陽が明日も昇ること。これらはときに不条理と呼ばれる。それはあまりに平等すぎるから。個人の効力の外側にあるから。[不可避の幸福][理不尽な幸福]
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