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ナマコの不思議!彼らはどのような生活を送っているのか。そして経済効果は?

おはようございます!

明日からすごく寒くなるみたいですね・・・1月中はなんだかんだであまり寒い日が無かったように思いますが、2月になるとまた寒さが戻ってきますね。みなさまお体に気を付けて生活してください。

さて本題です!

本日は全然思考を変えて生物の不思議シリーズということで、第一回目は「ナマコ」を初回の相棒にしたいと思います。

なぜナマコなのかといいますと、私自身が大学時代にナマコの研究を行っていたことが要因です(笑)

ナマコはすごく不思議な生物なんです。見た目は苦手な人が多いかもしれないですが、実はすごい美味しい食材として日本や中国で愛されています。

研究内容としてはナマコにはイボイボが背中についていますが、このイボイボが多くて、長い個体は乾燥して中国に高い価格で売れます。乾燥ナマコといいます。このナマコのイボイボ(棘皮)が個体同士を交配させることで、遺伝するのどうかの研究をしていました。お金稼ぎ関係大好きなんで(笑)

そんな研究の中で「ナマコ」に対して愛着も湧きましたし、いろいろな能力も学びました。

少しそういった美味しい「なまこ」の話をしていきます。

ナマコはウニと仲間


まずはナマコがどんな生物なのかを話をしていきます!

まずナマコに近縁種がいるかというと・・・います。それはみなさん大好きな寿司ネタの「ウニ」が近い種類になります。「棘皮動物」という種類になって、意味としてはトゲを持つ動物ということなんです。ほかにも、ヒトデなどが近縁種になりますね。

あと同様の特徴として、すべてに器官が放射状に広がっていることがあげられます。

ナマコもウニも慣れるとすごいカワイイ生き物なんです。

ナマコの特徴

ナマコは世界で約1200種類ほどが確認されているようです。

ナマコは面白い事に、「心臓」や「脳」はもちろん、内臓も腸しか存在しない不思議な生き物です。しかもその唯一の器官である腸も、外敵が近づいてくると口から吐き出し、その場をしのぎます。凌げるのかどうかは不明です(笑)

しかし吐き出した腸は1ヶ月ほどで再生し、ナマコは生き続けます。とんでもない生命力ですよね。

食べ物は砂に含まれている微生物やプランクトンを砂ごとたべて、砂だけを吐き出して栄養を取っています。しかし私が研究を行っているときは食べ物については不明な部分も多く、いきなり大量に死滅してしまったりと飼育が難しかった覚えがあります。

また、ナマコは体を真横に切ると2つに分裂して、2匹になれます。そう、プラナリアという生き物をご存じであればわかりやすいのですが、これに近いことができるのです。これは正直驚きでした。

加えてナマコにも男女が存在します。見た目では判断が出来ないのですが、唯一見分ける方法として交配する際に立ち上がる方がオスであると言われています。ナマコの交配は、海水中に卵子と精子を放出し受精します。

無性生殖も可能で、一匹のナマコ単体でも増殖は可能です。

なまこってすごい不思議な生き物だと思いませんか?

ナマコを食べるならポン酢一択

ナマコを食べるのであれば私はポン酢一択ですね。

塩でもみあらいを行い滑りをとります。

内臓を取り出し、皮を小さく切ってポン酢にいれます。

本当にこれだけで美味しいお酒のおつまみに変身します。

食感はこりこりで、変な風味や癖のようなものはないので見た目さえ克服できれば意外とはまってしまう食べ物ですよ!

ナマコの市場価値

ナマコの市場価値に関してはどのようになっているのでしょうか。

何年か前のデータになりますが、大体1kgの乾燥ナマコが販売価格で40万円前後するみたいですね・・・

やっぱり半端じゃない価格です。

ナマコが中国では中華料理の食材として重宝されており、あまり数もとれないことから価格としてはかなり高級品です。養殖もおこなっているのですが、なかな量産できるほどのナマコ養殖に成功しているところは無いようです。

実際にナマコを研究のために養殖をしていましたが、正直すぐに死んでしまったり、ある大きさから成長しなくなってしまったりと養殖が難しい生き物であると感じたことを思い出します。

逆に捉えると、量産できるような技術が開発できれば利益はかなりもたらされるでしょう。ナマコが身近な食材として販売される日が来るかもしれません。日本でもナマコは安くないので。

水産業の衰退を抑え、発展させていくにはこのような養殖技術の発明や新たな海洋生物に付加価値をつけることが大事になるような気がします。

まとめ

本日はナマコについて書いてきました。

ナマコは非常に美味であり、経済効果も期待できる有益な生き物であることがご理解いただけましたでしょうか。

北海道産のナマコは「黒いダイヤ」と言われているぐらい貴重なものなんです。

この貴重な水産資源を利用しない手はないので、ナマコの謎をさらに解明し、ナマコのグロテスクな見た目をカワイイと言われるような世の中な訪れることを期待します(笑)

みなさんも見た目で惑わされないで、一度ナマコポン酢をご賞味ください!

有難うございました。



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