見出し画像

「人様に迷惑をかけない」という呪縛。人間は頼り頼られ生きていく。

おはようございます。

本日は日本人がもつ「美徳」というものについて考えてみましたので、記事にしていきます。

美徳という言葉を辞書で調べると「人として望ましいりっぱな心のあり方や行い。」と一文が出てきます。

この考え方は日本人にしみついており、親から子へ代々受け継がれてくるように思います。皆様も「人様に迷惑をかけてはいけないよ」と言われながら育ってきたのではないでしょうか。

確かにその迷惑という観点で話をすれば、もちろん人様に迷惑をかけるべきではありません。ですが、迷惑という言葉をどう捉えるかが重要であると思います。

恐らく日本人の大半の方が認識する「人様への迷惑」は、迷惑=人に頼ってはいけないのような方程式になっている人が多い気がします。

仕事でも「迷惑かかるから自分でやる」、「迷惑になるから休まない」など日本人が共通して考えることではないでしょうか。

しかし本当にその行動は迷惑なのでしょうか?

この迷惑をかけないという美徳を過剰に意識しすぎるあまり、自分自身を苦しめている人が多いように感じます。

そんな私も昔はそうでした・・・

ではこの考え方を脱却するための意識の方法をお伝えできればと思います。

その行動は迷惑なのか考える

あなたが今やろうとしている行動は本当に迷惑なのかを、冷静に分析できるといいと思います。

どういう事かというと「主観的」から「客観的」に考えるのです。

先日書いた記事にも客観的に考えることの重要性は書きましたが、ここでも非常に有効になってきます。

「主観的」にこの行動は相手の迷惑になると考えるときに、本当に迷惑なのか?と自分に問います。この問いが形式化された自分自身の迷惑に対する認識を変えるきっかけになります。

もしあなたがこの行動をされたら迷惑に感じるのか?相手の性格からしてこの行動は迷惑に感じるのか?など、常に思考しながら生活することが大事です。

人間には承認欲求がある


迷惑なのか迷惑ではないのかを思考する際に大事なのが、人間には「承認欲求」が存在することです。

人は自分の存在価値を他人から得ようとします。

これはおそらく原始の時代に集団行動する上で仲間から認めてもらうことが仲間外れになることを防ぎ、生存していく事に大きく影響したからだと思います。

そして他者から認めてもらうことは「自己肯定感」が高まりますので、自分の自信につながる部分もあります。

このように人は人に頼ってもらう事に対して、迷惑という感情は起こりにくいのです。もちろん人によってその感覚は違いますが、助けを求めてきた相手に面倒くさいなどの感情は抱きにくいのではないでしょうか。

むしろ助けてあげたいと考え、助けてあげたことに対するお礼によって承認欲求が満たされ、結果としてWIN-WINな関係を築けると思います。

人に頼ると思いやりが持てる


これは日本人の特徴であると思うのですが、自分にも厳しいかわり相手に対しても厳しい傾向があります。

もちろん思いやりもあるのですが、見返りを求める方が多いのも日本人的な考え方かなと思います。

つまりこの考え方は私もやっているのだから、みんなが同じように考えたりやるのは当たり前という常識的な感覚に縛られている事になります。

ここで重要な意識として、見返りを求めないGIVEを相手にあげることが自分にも優しく、相手にも優しく考えられる要因になります。

つまり人様に迷惑をかけないというような感覚も薄れてきます。こちらからも、迷惑ではなく頼らせていただくというような感覚でしょうか。

頼り頼られていくことで、強固な人間関係を築く要因にもなります。

優秀な人ほど頼る

もし迷惑というのが頼ることだと定義した場合、世の中の社長ほど迷惑かけまくりということになります(笑)

社長というポジションは会社経営の指揮のトップです。つまり従業員や役員がいなければ会社は動きませんし、社長一人ではなにもできないんです。

つまり当たり前ですが、従業員に仕事を頼みまくってるんです(笑)

その代わり、給料ややりがいという価値を従業員に付与しています。

つまりWIN-WINな関係を築けているのです。ブラック企業は除きますが・・・

優秀な人ほど一人では何もできないことを承知しています。なので、どんどん人に頼って結果をスピーディに出していきます。

加えて出した結果に対して頼った相手にも利益があるように振る舞い、みんなが幸せになるような状況を作ります。

これが理想な関係であると思います。

家庭でも頼る

会社では頼ることができる人も、なぜか家庭では頼れないひとがいます。

親として子供には威厳を持ちたいとか、弱い父になりたくないなど強がってしまう傾向があります。

ここも存分に頼っていいと思います。

子供にだって頼っていいと思いますし、奥様にだって弱みも見せていいんです。

頼られた子供は親に信用されているという「自己肯定感」を持てますし、奥様も弱音をはいてもらえれば頼られている、信用されていると思い夫婦関係はより強固なものになっていくと思います。

私は奥様になんでも話をします。すると向こうも心を開いて、なんでも話をしてくれるようになります。

こうゆう関係って大事だと思うんです。

みんなが手を取るような環境を作ることが、結果として何倍もの生産性や幸福感を得られます。

まとめ

今回は迷惑をかけないという考え方を変えるような話をしてきました。

日本人の「うつ病」の罹患率はものすごいです。

これの原因の一つに、頼ることがへたくそな日本人の気質が大きく影響していると感じます。

もちろん前提として、「嫌がらせ」や「他人を傷つける行為」は論外であり、迷惑以外の何物でもないです。が、頼ることは迷惑ではありません。

頼り方もなんでもかんでも頼るのは「依存」ですが、お互いに利益がある「迷惑」は迷惑になりません。

このことを考えながら「人様に迷惑をかけない」という認識を変えていけば、人生が豊かになっていくと感じます。

人に優しく、自分に優しく♡

本当に意味で思いやりを身につけましょう。


有難うございました!

いいなと思ったら応援しよう!