パラサイト観劇
観劇することはあまりないのですが、少し変わり種の舞台を楽しんできたので忘れないように残しておこうと思います。
過去三年のコロナ禍から少し脱却して、マスクなしで観劇していても不自然でなくなってきた頃合いでした。マスクなしのフリーダムを感じながら楽しみました。
ご存知パラサイトな訳ですが、オリジナルは2019年に韓国で製作された映画で、第72回カンヌ映画祭ではパルム・ドールの受賞をされた映画です。韓国映画初の受賞ということで wiki には記載がありました。当時映画館でも拝見し、サブスクが出ると復習のためにもう一度見た記憶があります。この大作を舞台でということで、どのような脚本になるのか、役者さんはどんなふうに演じるのか楽しみにしていました。
感想は、パラサイトという作品の空気感より、やはり演じている役者全員の熱意であるとか鼓動を感じた良い舞台だったと思いました。
古田新太、正直どうなのかなと思って見始めましたが、途中からはそうだよね、古田新太だよねと思う納得の演技ですね。なんとも言えない適当さ、喜怒哀楽の表現、この人ならではです。
宮沢氷魚、この芝居まではお名前を存じ上げませんでした。彼の演技も最初は、うーんと思っていましたが、最終的にはこの役は彼か、と納得しました。これから期待の若手なのだと思います。
伊藤沙莉、説明の必要はありませんね。表現幅の広さは若手女性俳優ではピカイチではないでしょうか。ハマり役です。観劇していて印象に残りましたし、ファンになりました。テレビドラマや映画でもっと出てもらいたいと思います。
江口のりこ、この配役組み合わせだとアリかな。イメージはもう少し老け役の別の女性俳優がイメージです。
キムラ緑子、成功の一番の立役者です。パラサイトであろうがなかろうが、キムラさんにかかればここまで魅了してくれなかったと思います。役者のプロ魂を舞台で100%発揮してくれて、死ぬ間際の演技は、呼吸を忘れるような緊迫感に包まれました。この観劇のなかで一番の感動でした。
山内圭哉、はまり役です。彼意外に適当な社長役っていないのではないですかね。適当ではあるけどコミカル、憎めない悪者です。いい味出してました。
真木よう子、最初誰かわかっていないかったのですが、なんか随分綺麗な女性俳優だなと思いながらみていました。舞台でもしっかり演じる方なんだなと妙に感動しました。
大変満足な舞台であったことを最後に残しておこうと思います。映画パラサイトをイメージして、あの世界観を期待しないで、演じてくださっている役者さんの熱を感じることを期待してもらうと良いかなと思いました。