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「女性専用」車両について、「女子」アナについて、考えてみる日。

今日は国際女性デーです。
私もちゃんと調べてみてようやく理解しはじめたところで
まだまだ勉強中ですが、日本でもその呼び名がだんだんとよく見られるようになってきましたね。

今年のテーマは
「リーダーシップを発揮する女性たち:コロナ禍の世界で平等な未来を実現する」
なんだそうです。
ジェーンスーさんのラジオを聞いて、教えてもらいました。

私は大学生の時、英語のスピーチの活動をしていました。
およそ7分間の英語スピーチを自分でネタ探しから始め、
論理的に納得してもらえるよう構成し、覚えて、発表する。質疑応答もあります。
全国大会が各大学で開催されるので予選を勝ち抜いて本戦を目指す!というもので。
何を伝えたいか、そこから考える作業は、今の仕事に直結していると感じ、
大変感謝しています。
(もちろん大学生時代ずーっと真面目に英語の勉強をしていたかというと、
全くそうではないので、その点は今回は割愛します。笑)

大会の評価ポイントとしてcontents(内容)と、delivery(伝え方)の
大きく分けて2ジャンルがありました。
7:3くらいの割合で配点が決められていて、各スピーカーはその点数で競います。

私は圧倒的にdeliveryが得意で、contentsはそのロジックや根拠を
半ば強引に紐づけて構成しちゃうタイプで。
「君は英語の発音は綺麗だけど、ロジックが甘いね〜」
なんて審査員によく言われたものです。悔しかったなぁ。

そんなこんなで、
そういう活動をしていたので、有名人のスピーチを見るのは一つの趣味みたいなものでした。
スティーブ・ジョブス、オバマ、キング牧師、オードリーヘップバーンetc.
著名人のdeliveryを研究すべく、TEDスピーチやyoutubeを使って、ありとあらゆるスピーチを見ていました。

その中で特に感銘を受け、完コピしたいと思ったスピーチがありました。
それが、2014年国連でのエマワトソンのスピーチです。

HeforSheというキャンペーンに関して、国連での発表会で披露されたスピーチです。
ジェンダー平等を目指すための呼びかけをするその言葉の選び方には彼女のクレバーさが光り、
時よりユーモアも交えつつ、ズバリと心の奥底をついてくる展開。
そしてなによりも凛とした立ち姿と、
美しく整った眉や輝く瞳が訴えかけてくる説得力、その表現に圧倒されました。
彼女が真剣にこの問題と向き合い、何かを変えたいと強く想うパワーが溢れていました。

彼女が伝えたかったこと、彼女の声で、目線で、言葉で、間合いで、伝えたかったことは、
日本にいる、なんてことない私という人間に届き、感動を与え、
今でもその姿はずっとずっと影響を与え続けています。
エマワトソン、リスペクト。

I am inviting you to step forward,
to be seen to speak up,
 to be the "he" for "she".
And to ask yourself if not me, who?
 If not now, when?

最後の段落。私が大好きなフレーズです。
ジェンダーに関する見方は、もはや当時の視点、
当時の目指すべき姿からするともう5年たった今変わっているかもしれませんが、
(変わっていてほしいとも思う)
それでも、「あなたじゃなければ、誰がやるの?今じゃなければ、いつやるの?」
という呼びかけは、ずっとずっと問いかけられ続けていると思います。

今日は国際女性デー。
日本はまだまだジェンダー問題への意識が低いというデータが
今朝の新聞にも多く取り上げられていました。

意識が低い、というのは男性だけじゃないし、女性だけじゃない問題で。
女性だから、男性だからって、分けて考えるものじゃない問題で。

私もこうやって綴ってみているけれど、
じゃあ自分に何ができるのか、まだまだわかりません。

でも、今日という日をきっかけに、改めて
「女性専用車両」のあり方について、
「女子アナ」という呼び名について、
もっともっと考えてみようと思います。

女子アナ、女子アナ、女子アナ…
どこからこのことばが生まれたんだろう。
どうしてずっと使われているんだろう。
なんで「女子」なんだろう、なんで、なんで…

ちゃんとゆっくり向き合って、
もっといい「女子アナ」のあり方を
考えていきたいものです。

------あなたじゃなくて、誰がやるの?
私にだってできる。何か、変えられる。