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【コラム】リノベーションまちづくりに惹かれた〜マチを担う人は誰だ?〜

こんにちわ。お散歩コーディネーターの並木です。

突然ですが、皆さんはマチのキーパーソンって誰だと思いますか?

日々まちまちは、お散歩コーディネーター並木と建築家見習いの佐藤で「まちを使わない人なんていない。だから語っちゃおう」と始めた、まちに特化したラジオ番組です。
ラジオでは、noteに投稿したコラムを元に、2人で「あーだ、こーだ」自由に語っています

先日、川崎でマチの大家さんと不動産屋さんと散歩する機会がありました。
テーマがリノベーション(以下リノベ)で、両者ともリノベに積極的に取り組まれている方です。

大家さんは曾おじいさんの代から自分の土地を不動産として管理している方。
リノベーションを始めたきっかけとしてハード面でもソフト面でも課題があったそうです。

ハード面では、鉄筋コンクリートの老朽化や、建築基準が厳しくなったり、建坪率等がすでに最大化されていたりで、所有する物件の価値低下。

ソフト面では、アクセスに偏った住居選びが主流になり、街のコミュニティ機能の低下、新規住民と既存住民の接点不足など「どこに住んでもいい人が常に新しい場所に移り住んでしまう」という課題。

このような課題に対して、大家さんが考えたことは
「まちの潜在資源を活用して、課題を解決すること」でした。

具体的にはリノベーションとまちづくりを通して、まちとの接点を作り、リーシングをして、関係人口を増やすこと。

所有する複数物件の1階部分を活用して、まちの人、はたらく人、ソトの人を取り込む、カフェ、オフィス、イベントスペース、ゲストハウスなどを次々に作って行きました。

既存の物件の良さを、今のまちに必要とされている機能と掛け算して活用する。
居心地のよさと機能性を兼ね備えたまちを作る。

そして、彼の何よりの魅力は「まちで何かをやりたい!」という老若男女が気軽に相談にこれる人柄であること、それをハード面でも支えることができる強さだと思いました。

利益も追求しながら、マチに暮らすのプレイヤーと伴奏してプロジェクトを進める。それが機能性のあるものだから、興味を持つ人が増える。「我がまち」となる人が同心円状に広がって行きます。

全て新しくしているわけではないので、元からマチにいる人にとっても真新しい何かができた、というよりあの場所が活気付いたという意識に変わるのかも知れません。

2人目に不動産屋さんです。
地域密着型の不動産屋さん。

彼は、不動産屋さんはマチの第一印象をお客さんにプレゼンできる職業であるが、お客さんと関わる瞬間は物件を借りる(買う)とき、退去するとき、メンテナンスをするときと少ないと感じていたそうです。

物件を持っていて、人を連れてこれるという不動産屋さんからマチを変えていくことで、寝に帰るマチではなく暮らすマチにして、エリアの価値をあげたい考えたそうです。

そこで取り組んだプロジェクトは、築90以上の婦人科兼住居リノベ。メインはオフィスで、通りに面した2坪の区画にテイクアウト型のコーヒー屋さんが入っています。

私のお気に入りポイントは、縁側と庭。なんと庭は少し前まで荒れ果てていて、クラウドファンディングを活用して整備したそう。
ファンができにくいと言われる業界の不動産が、クラウドファンディングを成功させる。地元の人や興味がある人からの支援は、「この人たちならうまくやってくれる!」という信頼の証ではないかと思います。
そしてその後もまちの空き家のリノベを依頼されることが増え、昔からあるいいものを活かして今のまち生活に必要なものを作り続けています。

冒頭に書かせていただいた質問
「マチのキーパーソンって誰だと思いますか?」

私は、この散歩を通してまちの土地や物件を持っている人ではないかと思いました。
それらを持っている人が面白ければ、まちが面白くなるような気がします。

六本木ヒルズの例なども話したいですが、長くなりすぎてしまうのでラジオで話せたらと思います。

そして、なんの前触れもなく相方のKOさんに同じ質問をしてみたところ
「商いをする人かな」と返信がきたので、ここもラジオで深堀してみたいことろです。


ではでは、今日も素敵なお散歩ライフを〜!

並木

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