<vol.25>幼児期のおうちでできる食育
保育園や幼稚園のお手紙、育児のテレビや雑誌などで目にすることのある食育。
聞いたことはあるけれど、実際にはどんなことかわからない方も多いのではないでしょうか?
こう読んでみると、大人の私たちも忘れがちですが、どれも大切なことですよね。
息子の通っていた保育園でも、食育活動が定期的にあり、
・そら豆の鞘を外す
・きのこを手で割く
・おにぎりを握る
・近くの畑に行ってじゃがいもやさつまいも掘り、とうもろこし狩り
などなど、いろいろな体験をさせてもらっていました。
じゃがいも掘りに行く日は朝から「今日何個じゃがいも取れるかな~」ととっても楽しみな様子。
お迎えに行くと「今日はじゃがいも5個掘ったんだよ!」や、
持ち帰ったじゃがいもを「どうやって食べる?」とキラキラした表情で話してくれて、
楽しんで取り組んでいることが伝わってきたのを覚えています。
保育園では、あらかじめ“食育活動の日”と予定を組んで取り組んでいますが、私たちが日々生活している家庭中でも学べることはたくさんあります。
特別な準備も必要ないので、ハードルを上げなくて大丈夫!
普段の食事中の会話や食事の支度など、少し意識すれば家庭でも食育ができるのです。
では、気軽にできる家庭の食育、どんなものがあるかご紹介します。
食事中の会話で、使っている食材や旬、味の話をする
とても簡単なのが、食事中の会話の中に、その日のおかずの話をしてみることです。
「今日のおかずに入ってる野菜はなんだ?」や
「このお肉は、豚さんか牛さんか、鶏さんどれかわかる?」と質問してみたり、
「とうもろこしは今が旬なんだよ」、「このサンマは脂がのっていておいしいね~」などなんでもOK。
幼児期のうちは、食への関心を高めることが大切です。
そして、「いただきます」や「ごちそうさま」のあいさつも忘れずに。
大人と一緒にしっかりとあいさつをしていれば、子どもも自然にその習慣が身につき、食べ物への感謝の気持ちを育むことにもつながります。
食材の買い出しは子どもも一緒に
売られている食材についての会話をしたり、一緒に選んだりしながら買い物をすることも食育になります。
とわいえ幼児期の子どもとの買い出しは、子どもがすぐに飽きてしまったり、走り回ってしまったりと大変なことも多いのが現実。
子どもがいないときに買い物に行ってしまったり、宅配サービスを頼んだりということも多々ある私ですが…。
お休みで時間に余裕があり、しかもちょっとだけ食材を買い足したいときは(ガッツリ数日分の食材を買わないといけない日は、母に余裕がありません…)、子どもと一緒にのんびりと買い物を楽しみます。
旬の食材が出始めたら「たけのこの時期だね~」や「とうもろこしがあるよ~」などと伝えたり、
私が「いちごはもう終わっちゃったね~」と言えば、息子も「つぎはいつ食べられる?」と質問してくるので、食への興味が沸いている様子。
そして、キウイフルーツが大好物の息子。
バケツに大量に入って売られているキウイフルーツを欲しがります。
でも、そんなにたくさんは食べられないので、「こんなにたくさんあると食べきる前に腐っちゃうから、腐らないうちに食べ切れる量にしようよ」と伝えます。
「え~」と不満げな表情ではありますが(笑)、「そうなるとどのくらいがちょうどいいと思う?」と声をかけて考えさせ、ちょうど良い量を選んだらそれを買うようにしています。
“食品を傷ませず、食べ切れる適切な量で買い物をすること”や、“食品を無駄にするのはよくないよ”ということも学べるいい機会になるかなと思っています。
料理のお手伝いをしてもらう
簡単なお手伝いでいいので、ごはん作りに参加してもらうことも食育になります。
キャベツを1枚ずつ剥がしてもらったり、ミニトマトのヘタを取ってもらったりなどの簡単なお手伝いだけでも大丈夫。
お手伝いが難しければ、料理を作っている姿を近くで見せながら、
「フラパンに油を入れるよ~」や「お肉を入れるよ~」、「見て!肉の色が変わったよ~」など実況したり、
「次に入れるのはなんの野菜でしょうか?」などとクイズを出してみたりしても、子どもが興味を持ってくれますよ。
1日3食、規則正しく食べる
1日3食、そして食事の時間も毎日決まった時間にとることが大切です。
特に朝ごはんは、抜いてしまうと頭がぼーっとしてしまったり、身体がだるく感じてしまい、一日を活動的に過ごすことに支障が出てしまいます。
一日健康的に過ごすためにも、朝ごはんは重要な役割があるので、しっかり食べたいですね。
また、なるべく同じ時間帯に3食食べることも大切です。
休日はゆっくり寝てしまって朝食の時間が遅くなったり、お出かけして夕飯の時間が遅くなってしまうこともありますが、なるべく同じ時間帯に食べることで、生活リズムを整えましょう。
何かを教えるということだけでなく、習慣を作っていくことも食育になりますよ。
子どものうちの食事は、子ども自身で食べるものを選択する機会よりも、大人がメニューを考え、出されたものを食べる機会が多いもの。
ですが大人になるにつれ、自分で選択して食事を取る機会が増えていきます。
健康的な生活の基本になる、栄養のバランスがいい食事や規則正しい生活が自分自身でできるようになることは、日々の幸せや活力にもつながるはず。
一度できてしまった習慣を直すのは大変です。
子どもの頃から正しい食事の習慣や、食への知識を身につけられるように、幼少期のうちも、できるところから食育をしていけたらいいですね。
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