あの子の軌跡

振り返るというテーマでnoteを初めてみたものの、
それから一切更新せずに今日となった。
そろそろnoteが可哀想なので、
今夜こそ久しぶりに更新しようと思う。

思えば学生最後の年は、
将来のことを決めることが多かった。
あんなに考えて決めたのに、時が経てば、
あのとき考えたことなんて忘れてしまう。
だから、友人が決断したときの経緯をここに
形に残してみようと思います。
あの子はどうやって、次の道を選んだのだろう?
インタビューを通して、人生のほんの一部を
覗かせていただきました。

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I.Mさん
2004年 横浜の小学校に入学。小3で秋田に転校。以降、高校まで秋田で過ごす。
2016年 慶應義塾大学に入学。
2017年 学生団体S.A.L.に所属。
2018年 ウェブメディア/人材コンサルの会社にてインターン開始
2019年 ・・・・・

秋田と、祖母。
早速ですが、I.Mさんは秋田にいつから暮らしてたんですか?
―私が小3の頃、秋田出身の父が地元で暮らしたいと言ってきたので、横浜から秋田に転校することになった。秋田の暮らしはゆったりしていてよかったけど、横浜のほうの祖母が仕事をばりばりする姿を見て、刺激を受けていたかな。祖母が、幼い私をいろんなところに連れてってくれたのが楽しくて。そのあと秋田で暮らしてからは、より一層 "もっと知らない世界を見たい!" と密かに感じてました。

その思いは、中高時代も抱き続けてた?
―中高で、むしろ思いが強くなってきたかな。周りの「当たり前の価値観」に身を委ねることに、なんとなく違和感を抱くことが多かった。
だから、世間的には「少し邪道」とされる生き方を選択するほうが、自分らしくて納得がいくし、わくわくしたかな。

邪道な道が私は好き!
少数意見に興味が沸くところは、今も変わらなそうだね!(笑)
―確かに、今も変わらないかも。
今でも自分が魅了されるのは、少数派の価値観を受け入れてくれる場所かな。これまでの受験も、評価が一律の一般受験を選択せず、すべて自分の個性を表現できる自己推薦で乗り越えてきた。
みんな同じ価値観を持っているところより、多様性を受け入れてくれるところが好きなんだなって思うかなあ。

大学生活の選び方
大学ではどんな道を選んだの?
―自分が最も興味のない内容を取り上げる団体を選びました。(笑)自分だけの価値観で留まったら勿体ない気がして。

そんな選び方初めて聞いた!社会問題に触れた活動をする団体だよね?
―そうなの。社会問題を自分の目で見て発信する団体で。そこには、私がそれまで出会ったことないような所謂変人が多くて驚きました。でも、発想がクリエイティブで、実は熱い思いを秘めている感じがなんか好きだったんだよね。

そこでどんなことをしていたの?
―私は、団体にお金が入るようにマネジメントする渉外活動をしてた。あの子に、どうやって仕事を任せたら、効率よく動いてくれるのか、たくさん考えました。そうやって人を運営しながら、マネジメントについて思考を巡らせるのが楽しかったな。毎月赤字にならないように戦略を立てて、人とお金をマネジメントした結果、なんとか赤字を免れた瞬間は、本当にほっとした!

大学生って会社と違っていろんなことに手を出せるから、マネジメントするのが難しそうだね…
―そうなの。給料も発生しないこの活動に、なるべく多くの学生を動かすにはどうすればいいのか、結構考えてた。同じ仲間として一人一人のやりたいことに耳を傾けつつ、案件を進めていかないといけないので、そこは苦労してました。

私の好きなこと
学生時代、ほかにどんな経験をしてきたの?
―そうやって人をマネジメントする経験のおかげで、私は人材に関する勉強をしたいのだと気づかされました。それで、インターンを始めたの。
仕事内容は、あらゆる会社が求めている人材を把握して、その需要に人をマッチングさせる仕事でした。

学生団体での活動と少しリンクするね。働き始めてどう思った?
―インターンする中で、日本のいろんな会社の組織構造が見えてきました。たとえば、製造業者の下請けの下請けの、さらに下請けの人たちのことも知れて…そのときは、いっきに視野が広がった感覚だった!同時に、"もっと沢山の人が適材適所な場所で働いてほしい"と強く思ったんです。

続けてみてどうだった?
―「自分の好きなこと」がわかってきました。それは、自分の知らない世界やそこで生活する人々のことを知れること。そして、その人たちを巻き込んで、運営していくこと。
―インターンだけじゃなく、これまでのいろんな経験を踏まえ、将来のお仕事は、効率よくマネジメントしつつ、社会の色んな人々をサポートできる会社を選びたくなったんです。

ちなみに、これからやりたいことはある?
―なんだろう、S.A.L.ももう一度やりたいし、音楽もやりたい!あれって一緒に演奏する人と、考え方を合わせないと休符が合わないんだよね。自分だけの価値観で留まらないことを教えてくれる気がする。

社会人?就職?そんな選択、一度やってみないとわかんないわ!

私自身、就活を経た今もそう思ってるけど、自分の中で迷いながら選択してきたなら、将来も自信を持って振り返りたいとも感じる。

日々の生活に埋もれ、ふと自分が大切にしてた思いを忘れちゃいそうなとき。もしそんな時があったら、少しでも確かめられますように…勝手な理想を抱きつつ、ゆるゆると書いてみました。(なお公開するかは未定)

私も自分のやりたいことを形にできてなにより。

少しずつ少しずつ将来の自分を作っていきたい。


I.M.さんの今                   2019年        情報通信業での就職を決意。
2020年   最後の学生生活を謳歌し、
      社会人に向けて準備。
同年10月  社会人の幕を開ける。





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