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「オモイスゴシ」の巻き

もう何年も前、長崎出張での話しを思い出したので書き留める。

長崎空港に着き、荷物受け渡しを待っていると、私の荷物がコンベアを流れてきた。

「あった!」

5Mほど前に立っていたおばさまが、私の荷物をコンベアから取ると、そのままゲートに・・

< あれ、私の勘違いだったのか!すごく似たカバンだったなア・・ >
と、つぶやきホントのカバンを待っていると、

「違うって言われたわ~」
と、おばまさが戻ってきて私の荷物をコンベアにポン!と戻す。

おいおいナンだよ、やっぱ俺のだったのかい!
と、それを取ってゲートに向かう。

ん、でもちょっと気になった。
どんだけ似たカバンだったのだろうか?後ろを振りかえってみると

「これ、これ!」とおばさまが荷物を持ち上げていた。

・・これはひどい、全然違う!!!
ベースが黒ということ意外、デザインも大きさも全然違う!
なんで間違ったのか?
理解に苦しむが、せっかく印を付けておいたビニール傘が無くなる原因のひとつを垣間見た気がした。

そして帰る日、、、エアポートバスの中で、市内を出発してすぐに
「次の止まるバス停は?」
と、おばさまが運転手さんに聞いていた声が聞こえた。

「長崎空港です。これは直通ですから、、」
と運転手さん 。・・・そりゃそうだ。

「え!県庁前でしょう?!」
と、張りのある おばさまの声がバス中に響き渡る。

「OOさん!!次、空港だってえ~!!!」と友人に話しかけている。
「××さんは、お見送りで県庁前まで乗っただけだから、どこかで降ろしてもらえないの?運転手さんにお願いして、、、」

など、友人同士と運転手さんとの押し問答は展開されたが、
すでに高速道路に乗っているバスではどうにもならない。

そして約40分バスに揺られ、
私も、そのおばさまも無事、飛行場に着いた。

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