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ホッコリしたこと(続)

「ひびきさん、
   そんなに引っ張らないで教えて下さいよ」

そんな声が聞こえてきそうなので、
怒られる前に話しておこうと思います

音楽なんですよ(ヒント:JAZZ)

それも下手くそな演奏

「ひびきさん、下手くそって
     流石にひどいんじゃないですか
 と言うか、あなた楽器の演奏って出来るんですか」
と怒られてしまいそうです


できますよ

私の話はいずれ話すと思うので
楽しみにしておいて欲しいんですけど
その下手くそなJAZZ
何処で聞いたと思います?

「コンサート会場、クラブ、
    演奏の出来るレストラン...」



正解は、『演奏の出来るカフェ』

そう、散歩をしていて、たまたま入ったカフェで
近所の大学生(JAZZサークル)の演奏を聴いたんですよ

音大生ではないですよ
工学系(理系)の大学生だったと思います

演奏が上手な人も混ざっていました
が、アンサンブルが機能していなくて
明らかに「下手やな」
そう思ってしまう演奏だったんです

「そんな事言ったってさ、
    無料なんだし別にいいじゃん」
きっとそんな風に思われましたか?

確かに、無料だから良いかもしれません
が、ちょっと待ってください
この記事のタイトルを思い出してください


そう、ホッコリした時間です

超絶技巧で観るものを圧倒する指さばき
リズム感、グルーブ感、そして緊張感
「JAZZって最高」
と思ったり

JAZZって演奏が上手じゃないと格好悪い
つまり、JAZZは難しいもの
と私は感じていたのかもしれません

でも、スリリングな演奏は
興奮はするけど癒されない

かたや理系学生たちの下手くそな演奏
これが味があって妙にホッコリするんです

なんだか癒される

ミュージシャンの端くれの私は
上手に演奏する事ばかりに目が行き
日々のトレーニングに励んでいました

上手く出来ない自分に焦り、
いつしか自信も失い、
演奏する事への情熱も無くなり始め…


そんな時、大学生達が
自分たちの演奏を楽しんでいるのを見て

とてもホッコリしました


音を楽しむと書いて、音楽

純粋に音を楽しむことが
他の人を楽しませる演奏になる
そういう事もあるんですね

ありがとう、大学生!

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