着ぐるみってどんな構造?~一体型着ぐるみで死にかけた話~
着ぐるみ制作中の響音カゲです。今日は初心者向けの記事です。
着ぐるみがどのような構造でできているのか知っておくと、初めてデザインや自作をするときに役立ちますよ。
ほとんどのケモノ着ぐるみのキャラクターは、大きく分けて、5つのパーツに分かれています。
・頭(ヘッド)
・体(ボディ)
・足
・手
・尻尾
キャラクターによってはパーツがくっついていたりしますが、基本は上の5つに分かれています。
頭(ヘッド)
頭はウレタンフォームというスポンジを削って形を作ります。これをヘッドベースと呼びます。
ヘッドベースに目をはめ込み、耳を付け、ファーを貼って仕上げます。
体(ボディ)
体は、ファーを縫い合わせてファスナーを付けた皮のような構造です。そのままではぶかぶかになってしまうため、中にクッションや綿を入れてかさ増ししています。このクッションのことをアンコと呼びます。
①綿を自分の体に盛って形を作る
②ラップかビニールを被って上からガムテープで型を取る
③型をばらして型紙を作る
④型紙を元にファーを縫う
という手順で作ります。
足(ケモ足)
足は頭の作り方と似ています。靴やサンダルにウレタンを盛って形を作ります。そして、その上からファーや爪を貼ります💅
手(ケモ手)
手は簡単なものであれば、表と裏の2枚を縫い合わせたものに肉球をつけたものが一般的です。
肉球は、生地を袋状にして綿を詰め、ファーに縫い付けて作ります。
尻尾
尻尾はボディと同じく、綿や新聞紙で形を作り、上からラップで巻いてガムテープで型を取って作ります。
大変な場合は、小さく作って拡大コピーしてもよいでしょう。
根本が細いキャラは縫い付けると強度が足りないため、ボディに穴を開け、腰ベルトでぶら下げます。
根本が太いキャラクターは縫い付けていることが多いです。
尻尾はグリーティング(子供などとふれあう)ときに引っ張られやすいパーツなので、丈夫にしたほうがよいでしょう。
長すぎると重いですし、地面にひきずって汚れやすいので、大きな尻尾はメンテナンスが大変になります。
中には、尻尾にカバーをつけている子も見かけます。
なぜパーツを分けるのか?
着ぐるみなら全部くっついていても困らないだろう、と思った方もいると思います。
一体感やずれのなさ、子供の引っ張り耐久を求めるのならば、くっついているに越したことはありません。
しかし、実際にくっついていると色々な不都合があります。
私がにゃんを一体型にしたせいで
・Infurnityで死にかけた話
・イベントでひどい目にあった話
・どう対策したらいいのか
・意地でも一体型にしたいけど、少しでも快適にするコツ
の話をご紹介します。
Infurnityで死にかけた猫
筆者は、一度台湾のイベントInfurnityで熱中症になりかけたことがあります。
自力で脱げないにゃんくんの着付けを、同行した日本人の友達にしてもらいました。
ウレタンアンコ入りの手なので、もちもちで全く自由が利きません。
そこで、手の中にルームキーを仕込んで出掛けました。
たくさん楽しんでもうへとへと。
ちょっと息もきつくなってきたので部屋に戻ります。
しかし、ドアを開けても誰もいなかったのです。
キャラクターの創作費に使わせていただきます。