エロ
12月1日
エロ。
エロって一体なんなんだろう?
今回は男性のエロについて考えたいと思います。
オレが初めてエロっ!!ってビンビンに感じちゃった原体験。
心の中のジャングルかき分けてその時のターザンみたいな自分に会いに行くからね。
初めてそういう気持ちになったのは父親の部屋に全巻置いてあった、「工業哀歌バレーボーイズ」だった。
当時オレ6歳。
幼稚園終わり暇だったオレは父親の部屋に入った。
いろいろ物色していると本棚にバレーボーイズを見つける。
父親は高校時代バレーの全国大会ベスト16になったことがあるらしく、オレが小さい頃からずっとママさんバレーの監督もしていた。
オレは純粋にバレーボーイズっつってんだからバレーボールの漫画だと思い、なんも気無しにパラリとページをめくると、パンチパーマをかけたイカつい作業服を着た男たちが女の人とそういうことをしていた。
「なぁに!?なぁにコレ!?なぁぁぁに!?」
コレは悪くいうわけでは一切ないのでご容赦いただきたいのだか、別に絵がうまいわけでもないし女の子もかわいいわけではなかったが、本能が「ヒビキ、コレはすごいことなんだよ」って一つ一つ丁寧に膝の上でお話をしてくれた。
でも怖かった。
なんか確実にいけないことをしているという自覚はあったから、多分だけどその日は肩までゆっくりお風呂に浸かったんだろうと思う。
それからというものの、興味が、興味が、エロへ対する興味がすごいんだよ。
隙さえあれば父親の部屋に入り込んでバレーボーイズを読み漁り、そのほかにも「エロはないのかっ!この部屋にっ!」としらみ潰しで部屋を蹂躙した。
それから数年後、オレは小学5年生だったと思う。
Tという友人の家に学校終わり毎日通いゲームを毎日していたある日、ゲームにも飽きて部屋を見渡しているとマンガが床に転がっていた。
コロコロぐらいの厚さだった。
レディコミだった。レディースコミック。
女の人が読むマンガ。
やっぱコロコロよりも厚かったかも。
厚かったし、熱かったかも。
レディコミはアチアチでエチエチだった。
メチャクチャしていた。
オレ様系の男が目立たないOL(オフィスレディ)をメチャクチャにしているマンガが一冊に何本も乱立していた。
マンガのアンケートとかどうなんのこれ。
ただレディコミのエロには深みがあった。
女性をターゲットしているからか、心理戦、駆け引きなどが散りばめられていて勉強になったし、そういうことをしている時の心理描写はあっぱれを差し上げたい。
ていうかもうエロとして読んでいなかったかも。
教材。ハウトゥー本みたいな。
「へぇ〜」「ほぉ〜」「はぁえ〜」の嵐(Love so sweet)だった。
今でもレディコミを読んでで頭に叩き込んだ知識、思想、歴史がオレの中で生きている。
歩くレディースコミックだよ。オレは。
女性に話す時もレディコミに出てきたシンジやジュン、カズヤ達に一回相談してから言葉を放つ。
上手くいかないことばかりだけど挫けちゃダメダメ!
だよな!みんな!
シンジ、ジュン、カズヤ「当たり前だろ!」
なんて心強いんだ。こんなとんでもない後ろ盾がオレにはついてる!
でもその盾も最近錆びてきちゃった。
みんなも歳をとってホストみたいな髪型も昔は良かったけど今はもう。
あの時の栄光から見る影もない彼らを見るのはオレも辛い。
心の中のレディコミを燃やせばアイツらは消えちゃうのかな?
ガッシュみたいに。
でももし消えても大丈夫だよ。
みんながずっと一緒にいてくれたこと絶対忘れないから。
オレ約束するよ。やさしい王様になる。
無駄にはしません