メシ喰うな!やっぱ喰え!
食に対して。オレが食に対して。オレVS食。
オレは好き嫌いがありません。なんでも美味しくいただきま〜〜〜〜す!
だからか、なんでもいい。なんでもいいんです。
だってほぼほぼ全部美味しいから。
夜、バイト終わり電車の中で考える。
「今日帰ったらきゅうりのキューちゃんでご飯食べよ!」
家に帰って冷蔵庫を開ける。キンキンのキューちゃん。「ただいま」つい漏れちゃった。
LOVE2000が流れる。hitomiが歌い出す。
あっちのキューちゃんはパチンコに夢中。
白飯を茶碗によそう。
hitomiに静かにするようにお願いする。
「いっただきまーーーーーす!」
LOVE2000が流れる。hitomiが歌い出す。
hitomiにマジの注意をする。
もう夢中、お前に夢中。キューちゃん、白飯、キューちゃん、白飯、キューちゃん、白飯。
こうなったらもう止められないし止まらない。
キューちゃんは片道キップ。
君にとってのハンバーグがオレにとってのキューちゃんなんだ!
突然の告白に沈黙が流れる。
hitomiがこっちを見ている。チラチラこっちを見ているhitomi。
「hitomi、君もおあがりなさい」
白飯をかっ込むhitomi。おいおい、お腹が空いてたなら早く言っておくれよ。
俺たちの間には遠慮は無用。そうだろ?
白飯をかっ込むhitomi。白飯、白飯、白飯、白飯
hitomi?アレhitomi?おーいhitomi
ルールを、ルールを守ってくれよ。
キューちゃんが目の前にいるのに白飯ばかりに夢中になって。ちょっとは構ってやれよ。
気を取り直してオレもキューちゃんに箸をすすめる。
何回食べても最初みたいだなお前。何回食べてもfreshな気持ちで食べれるよ。
「ごちそうさまでした!」
オレとhitomiは箸を置き手を合わせた。
「あの手合わせ、何かに似てると思ったらまるで神への祈りじゃないか」(リン・ヤオ)