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元本保証?金利を気にして生きていく

全編無料です。

①金利はどうすべきかの指針そのもの

DeFiの世界では慣れてくるとAPR100%で、「ちっ…いまいちだな…」等といった気持ちになる事もあるかと思います。

が、通常そのような金利はあり得えません。

ですから、まず大前提としてこれを覚えてください。

ポイント① 金利は通常リスクの高さを表している

だからAPR36500%(1日で倍)は死ぬほど危ないんです。

特にDeFiのAPRは多くの場合、貰えるトークンの時価に対してのAPRです。そのためトークン価格が下がるとAPRも下がります。

もし、そのトークンを含むLPをしていると、原資も減少するので下がったAPR+下がった元手で予定より全然増えなくなります。

リスクの高さがAPRの高さなので、安全とみなされてくるとAPRは下がります。

例えばCAKEのAPRはかなり下がってきましたし、その中でもステーブルコインペアは相場に影響を受けないので特にAPRが低いと思います。

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(引用元 Pancake swap farm 6/7)

よく分からないコインのLPはAPRが高いですね。

例外として単ステークプールで同じトークンが貰える所は価格に左右されず中には入っている個数に左右されます。(CAKEをCAKEに漬けるとか)

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(引用元 pancake swap pool)

②金利には相場がある

株式投資をされている方ならよく意識すると思いますが、米国債金利といった概念があります。

これは米国債はほぼリスクフリー(まず踏み倒されない)という前提があるからです。

勿論、仮想通貨の世界にもこれは影響します。それは何故か?

(ほぼ)100%の確率で帰ってくる年利10%がある時に、10%の確率でしか返ってこない年利30%に投資しませんよね…。

だからローリスク金利が上がると市場はそれ以上のリターンが無いとメリットが薄くなり、投資家が減って伸び悩むわけです。

当然仮想通貨の市場も影響を受けますが、今回は主題ではないので置いておきます。

ポイント② 金利は基準となる物があり、それと比較して高い安いで見る事が出来る。


③リスクと金利

金利はリスクの高さを概ね表していますが、ではリスクとはなんなのかという話になると実は専門家の方でなければ説明困難だと思います。

例えば先ほどの米国債は、ちゃんと帰ってくるという点では今の所ほぼリスクフリーとされるのですが、目減りするかという点については実はリスクフリーではありません。

金利がインフレ率より低ければ、額面は増加するものの相対的に価値は減ってしまいます。(加えて日本人なら為替レートの影響もあります。)

ですので、予想インフレ率と米国債金利の関係は深いですがその辺りは今回重要ではなく全く専門でもないので避けます。

大事な事は、金利はリスクを差し引いて考えるべきだと言う事に尽きます。

ポイント③金利は単純な数字だけでなく、潜在的リスクを差し引いて考えなければならない。差し引き後にほぼリスクフリー金利より低くなってしまった場合、それはトラップか、或いは何らかの角度で更に安全である。

そしてそのリスクというのは本当に多種多様で、DeFi語で言えばrug pull、ハッキング、フラッシュローンアタック、インフレ、外界の金融政策、外界の状態、地政学的リスク、規制、不正、チェーンの抱える潜在的リスク、プロジェクトの長期持続性、思いつかない程いくらでもあります。

そして、わたし達が住んでいる場所は国レベルで各々違い、知っている情報も差があるのでこれらの認識も個々人で変わってきます。

ある人にとってはローリスクで、ある人にとってはハイリスクである状態は矛盾しない訳です。

どちらが正しいかは未来人にしか分かりませんし、両方正しい場合もあるでしょう。

あの人の行動はよく分からないと感じた場合も、その人にとってローリスク/ハイリスクである可能性があるというのは重要な認識です。

④ステーブルコインと金利

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引用元 CoinMarketCap

さて、仮想通貨の世界で売ったり暴落から逃げたりするとき変える先は、今はステーブルコインが多いかと思います。

これはステーブルコインの価値が1$で変動しないからです。

現状世界の基軸通貨はドルであり、それ故にメジャーなステーブルコインもドルステーブルが殆どです。

ドルの価値自体は常に変動している訳ですが、とりあえず1$=1$ではあります。

さて、ステーブルコインを貸し出してAPR10%貰える時に、謎トークンを買ってステークしてAPR5%を貰うでしょうか。

謎トークンは上がるかもしれませんが、大暴落する可能性もあります。

ですから、この謎トークンを買ってステークするのは不確実性が非常に高いです。

多くの人はステーブルコインを貸し出すはずです。

これが重要なのです。

仮にステーブルコインのAPRが100%ある時、謎のDeFiの謎トークンがステークAPR200%で買うでしょうか。買わないですよね。

ステーブルコインのAPRが200%(APY634%)ある時、同様に謎トークンのステークAPRが400%で買うかと言われるとやはり買わないですよね。

そしてステーブルコインのAPRが300%(APY1900%程)ある時には更に要求水準が上がるはずです。

だからこそ、ステーブルコインのAPRの相場平均は気にしなければいけないのです。

銘柄の良しあし云々以前に、わたし達はまずこのステーブル金利相場に支配されています。

それが高ければ高い程、とんでもなく高金利や、安心かつ成長期待値が高くなければ他から資金が引き上げられます。

とんでもなく高金利というのはとんでもなくハイリスクですから、非常に難易度の高い戦いになります。

加えて、成長期待値が高くても今すぐ物凄く上がるという条件が付かないと見捨てられてしまいますし、上がったら上がったですぐ見捨てられてしまいます。

どちらの場合にせよステーブルAPRが上がってくると戦いが超短期戦になってしまうのです。

情報、売買タイミング、これらが全て電撃戦になるとscamの有利度合いが上がってしまいますので更に難易度が上がります。

魔界の端で起こっていることが市場に影響を与えるのかは未知数ですが、わたし達が金利を求める限りこのルールは重要で、ステーブルに限った物でも無いです。

CAKEのAPRが200%あったら謎DeFiの200%にはまず突っ込まないはずですから相対的な物です。

そういう事があったらその謎DeFiは将来性が実はあるのか、またはただの総楽観なのか、気にしてみるといいかもしれません。

皆さまに幸ありますように。


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