擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄 第7話「岩の下」
擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄
第7話「岩の下」
ナレーター「この世界にいる不思議な存在である擬音声命体。彼らは今日も精一杯に生きている」
三蔵法師『岩の下で反省することです孫悟空』
言ノ葉ヒビキ『人間だよ。孫悟空じゃない。それに何で三蔵法師に封印されるんだ。一緒に旅をするんじゃないのか?』
三蔵法師『そんなことはどうでもいいことです』
言ノ葉ヒビキ『どうしてこうなる』
ナレーター「そんな意味不明な夢を言ノ葉ヒビキは見ている。そのころ現実世界では……」
オリャ雄「……」zzZ
ナレーター「オリャ雄が言ノ葉ヒビキの上に乗って眠っていた」
言ノ葉ヒビキ「重い……反省したから岩の下から出して」ネゴト
オリャ雄「オリャ」スヤスヤ
ナレーター「言ノ葉ヒビキが反省して寝言を喋っても、オリャ雄が眠りから覚めて動くことはない」
オリャ雄「オリャァ」ねむねむ
言ノ葉ヒビキ「うぅううう」苦しい
ナレーター「オリャ雄は恥ずかしがり屋で言ノ葉ヒビキに一緒に寝ようと言うことができない。だからたまにこうやって言ノ葉ヒビキの睡眠中にこっそりと布団に忍び込んで一緒に寝るのである」
言ノ葉ヒビキ「違います、勘違いしないでください。この岩は自分の彼女じゃないです」
オリャ雄「オリャ!」
ナレーター「オリャ雄は目を覚ました。そろそろ日が上る頃である。言ノ葉ヒビキに一緒に寝ていたことがバレてしまう前にオリャ雄は部屋を去った。そして朝になり言ノ葉ヒビキも目を覚ました」
言ノ葉ヒビキ「はああ朝か、彼女ができた良い夢を見てたような気がするな」
ナレーター「言ノ葉ヒビキは顔を洗うために洗面所へと行った。その途中でオリャ雄とすれ違った」
オリャ雄「オリャ」
言ノ葉ヒビキ「おはよう、オリャ雄」
ナレーター「オリャは一緒に眠っていたことを思い出して顔を赤く染める」
オリャ雄「オリャアア/////////////」赤面
言ノ葉ヒビキ「嬉しそうだな」
オリャ雄「オリャリャ////////」テレテレ
ナレーター「擬音声命体は今日も不思議な音と声を奏でている」
つづく
ここから先は
¥ 100
うりゃ美「うりゃうりゃ。うりゃりゃ」 オリャ雄「オリャリャ。オリャア」