擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄 第13話「擬音声命体の真似」
擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄
第13話「擬音声命体の真似」
ナレーター「この世界にいる不思議な存在である擬音声命体。彼らは今日も精一杯に生きている」
言ノ葉ヒビキ「擬音声命体って不思議だよな」
オリャ雄「オリャ?」
言ノ葉ヒビキ「そうだよ不思議さ。でもそれは色々な生き物にも言えることだからな、もちろん人間に対してもな」
オリャ雄「オリャ~。オリャオリャ、オリャリャリャ?」
ナレーター「オリャ雄はそうかもねと言った。そして擬音声命体がそんなに不思議なら、言葉とかを真似すれば理解できるんじゃないと伝えた」
言ノ葉ヒビキ「じゃあ試しに真似してみるか」
オリャ雄「オリャー」コクリ
言ノ葉ヒビキ「ビキ、ビキビキ//////」テレテレ
オリャ雄「オリャ?」
言ノ葉ヒビキ「ビキビキ、ビキ~」
オリャ雄「オリャリャ?」首かしげ
言ノ葉ヒビキ「ビキビキ」しょぼーん
ナレーター「意味不明だった。伝えたいことも伝わらない言ノ葉ヒビキは落ち込んだ。後ろから視線を感じて後ろを振り返ると驚いているうりゃ美がいた」
言ノ葉ヒビキ「ビキキキキ、ビキビキ」ニコニコ
うりゃ美「う、うりゃ?」ドンビキ
言ノ葉ヒビキ「ビキビキ、ビビビビキ」
うりゃ美「……」アセアセ
ナレーター「状況を理解できないうりゃ美に、オリャ雄がことの経緯を説明する」
オリャ雄「オリャオリャオリャ」かくかくシカジカ
うりゃ美「うりゃ~」呆れ目
言ノ葉ヒビキ「……」
オリャ雄「……」
ナレーター「黙り込んだオリャ雄と言ノ葉ヒビキ。お互いの目線がぶつかり見つめ会う」
言ノ葉ヒビキ「オリャ雄、今日はもう真似するのやめるわ」遠い目
オリャ雄「オリャ」コクリ
言ノ葉ヒビキ「ごめんなうりゃ美。驚かせて」
うりゃ美「うりゃ~」ほっ
ナレーター「擬音声命体は今日も不思議な音と声を奏でている」
つづく
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うりゃ美「うりゃうりゃ。うりゃりゃ」 オリャ雄「オリャリャ。オリャア」