擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄 第2話「うりゃ美」
擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄
第2話「うりゃ美」
ナレーター「この世界にいる不思議な存在である擬音声命体。彼らは今日も精一杯生きている」
言ノ葉ヒビキ「今日の仕事は疲れたな」
ナレーター「仕事を終えて家に帰った言ノ葉ヒビキはソファーに腰を下ろして、心身に溜まった労働の疲労を声と共に吐き捨てた」
言ノ葉ヒビキ「はあ~」
うりゃ美「うりゃ」
言ノ葉ヒビキ「どうしたうりゃ美」
うりゃ美「うりゃうりゃ」
ナレーター「うりゃ美は疲れている言ノ葉ヒビキの肩をマッサージすると言ってる」
言ノ葉ヒビキ「そうか、じゃあ頼むぞ」
うりゃ美「うりゃ~」
ナレーター「うりゃ美は言ノ葉ヒビキの後ろに行き肩を揉み始めた。うりゃ美は力自慢でそれなりの繊細さを備えている。だから疲労でカチカチになった肩をモチモチにほぐすことができる」
言ノ葉ヒビキ「極楽だな。ありがとうなうりゃ美。あとで俺もうりゃ美をマッサージするよ」
うりゃ美「うりゃ//////」テレテレ
ナレーター「うりゃ美にとって言ノ葉ヒビキと触れ合うことは至高の一時だ。それを想像して照れてしまい肩を揉む力加減を誤ってしまった」
うりゃ美「うりゃりゃりゃりゃ」
言ノ葉ヒビキ「イッタ、痛い痛い痛い、うりゃ美、痛い」
うりゃ美「うりゃ……」
ナレーター「喜びすぎて力加減を誤ってしまったうりゃ美。動揺して硬直。しかし直ぐに力を入れすぎたことを言ノ葉ヒビキに謝った」
うりゃ美「うりゃりゃ」
言ノ葉ヒビキ「気にするなって。普段はしっかり出来てるんだからさ」
うりゃ美「うりゃりゃ」シクシク
言ノ葉ヒビキ「じゃあ今度は俺がうりゃ美に揉み揉みするぞ」
うりゃ美「うりゃ」
ナレーター「言ノ葉ヒビキはうりゃ美をソファーに座らせてマッサージを始める」
言ノ葉ヒビキ「どうだ気持ちいいだろ」
うりゃ美「うりゃりゃ/////////」
言ノ葉ヒビキ「そうかそれは良かった」
ナレーター「擬音声命体は今日も不思議な音と声を奏でている」
つづく
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うりゃ美「うりゃうりゃ。うりゃりゃ」 オリャ雄「オリャリャ。オリャア」