擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄 第36話「鍵を忘れた?」
擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄
第36話「鍵を忘れた?」
ナレーター「この世界にいる不思議な存在である擬音声命体。彼らは今日も精一杯に生きている」
家の電話「リンリンリンリン」
オリャ雄「オリャ!」
うりゃ美「うりゃりゃ?」
ナレーター「オリャ雄が家の電話を手に取ると画面には言ノ葉ヒビキの名前が表示されていた」
うりゃ美「うりゃ~?」
オリャ雄「オリャリャ?」ピッ
家の電話「もしもし俺だよ言ノ葉ヒビキだよ」
オリャ雄「オリャ?」
家の電話「それが家の鍵忘れたからさ、鍵を開けて欲しいんだ。玄関に到着したらインターホンを三回押すから、そして鍵を開けてくれ頼むぞ」
オリャ雄「オリャ~」
言ノ葉ヒビキ「出たかったらインターホンに出ていいからな」
オリャ雄「オリャ」ニコニコ
家の電話「じゃあまた後でな」
オリャ雄「オリャオリャ」ピ
家の電話「ツーツー」
うりゃ美「うりゃ?」
オリャ雄「オリャリャオリャ」かくかくしかじか
うりゃ美「うりゃ~」コクリ
オリャ雄「オリャリャ、オリャリャリャリャ//////////////////」
ナレーター「オリャ雄は歓喜しながらインターホンに出られることをらうりゃ美に伝えた。しかしうりゃ美は静かだった」
うりゃ美「……」
オリャ雄「オリャリャ?」
うりゃ美「うりゃ! うりゃうりゃ」ニコニコ
オリャ雄「オリャオリャー」ワクワク
ナレーター「オリャ雄は電話を片付けて言ノ葉ヒビキが帰ってくるのを待った。そしてその時が来る」
インターホン「ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン」
オリャ雄「オリャー」ピッ
インターホン「オリャ雄か、鍵あけて」
オリャ雄「オリャー」ニコニコ
うりゃ美「うりゃ」ぱちぱち
ナレーター「オリャ雄はインターホンの通話を切り、うりゃ美と一緒に玄関に向かった」
オリャ雄「オリャリャリャリャ」てくてく
うりゃ美「うりゃー」鍵ガチャ
言ノ葉ヒビキ「ふう、鍵開けてくれてありがとうな」てくてく
オリャ雄「オリャ~」
うりゃ美「うりゃうりゃ」
言ノ葉ヒビキ「早く着替えて夜ご飯を食べたいな」
うりゃ美「うりゃりゃりゃりゃ」
オリャ雄「オリャ!」てくてく
ナレーター「オリャ雄は食事の準備をするためにキッチンへ、そして言ノ葉ヒビキはうりゃ美と一緒に自分の部屋に移動した」
うりゃ美「うりゃりゃうりゃ」
言ノ葉ヒビキ「鍵忘れてないのはばれてたか、オリャ雄も気がついてるのか?」ぬぎぬぎ
うりゃ美「うりゃりゃ」首横フリフリ
言ノ葉ヒビキ「それならこの事はオリャ雄には内緒にしといてくれよ、ずっとインターホンに出たがってたからさ」
うりゃ美「うりゃ!」コクリ
言ノ葉ヒビキ「着替えも終わったし、オリャ雄が食事の準備をして待ってくれてるだろうから、行くか」
うりゃ美「うりゃ~」てくてく
ナレーター「擬音声命体は今日も不思議な音と声を奏でている」
つづく
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うりゃ美「うりゃうりゃ。うりゃりゃ」 オリャ雄「オリャリャ。オリャア」