擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄 第4話「出社」
擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄
第4話 「出社」
ナレーター「この世界にいる不思議な存在である擬音声命体。彼らは今日も精一杯に生きている」
目覚まし時計「ピピピピ、ピピピピ」アラーム作動中
言ノ葉ヒビキ「はあもう朝か。眠いな」
ナレーター「今日も仕事がある言ノ葉ヒビキ。眠りたい朝ではあるが体を起こす。布団を畳んで洗面所へと向かった。そこでオリャ雄とうりゃ美にすれ違った」
オリャ雄「オリャオリャ」
うりゃ美「うりゃりゃ」
言ノ葉ヒビキ「おはよう。オリャ雄、うりゃ美」
ナレーター「言ノ葉ヒビキは洗面所で顔を洗ったりうがいなどをしたりして台所へと行った」
オリャ雄「オリャリャリャリャ」
ナレーター「台所ではオリャ雄が言ノ葉ヒビキの昼食のお弁当を作っている最中だ。言ノ葉ヒビキはお盆に用意された朝食をうりゃ美から受け取った」
うりゃ美「うりゃうりゃ」
言ノ葉ヒビキ「朝御飯の用意ありがとうな、うりゃ美とオリャ雄」
ナレーター「言ノ葉ヒビキはダイニングへ移動して椅子に座った。そして朝食を食べようとするがお箸がないことに気が付く」
言ノ葉ヒビキ「箸がないぞ」
うりゃ美「うりゃあああああああ」ガーン
ナレーター「どうやらうりゃ美は言ノ葉ヒビキのお箸を準備するの忘れてしまったようだ」
言ノ葉ヒビキ「うりゃ美は大袈裟だな。箸を用意し忘れたくらいで」
うりゃ美「うりゃりゃ」
ナレーター「うりゃ美は謝っている」
言ノ葉ヒビキ「大丈夫だって気にしてないからさ」
オリャ雄「オリャ」
ナレーター「落ち込んでいるうりゃ美の代わりにオリャ雄が箸を準備してくれた」
言ノ葉ヒビキ「オリャ雄、箸ありがとう。弁当作ってくれてるのに」
オリャ雄「オリャオリャ」
言ノ葉ヒビキ「じゃあいただきますと」パクパク
ナレーター「言ノ葉ヒビキはうりゃ美と一緒に朝御飯を済ませる。食べ終えた後は食器を流し台へと片付けた。自分の部屋に戻って着替えて、荷物などのチェックをして玄関へ移動した。そこではお弁当を持ったオリャ雄をうりゃ美が待っている」
オリャ雄「オリャ」
言ノ葉ヒビキ「毎日お弁当ありがとうな」
オリャ雄「オリャ」
うりゃ美「うりゃりゃりゃりゃ」
ナレーター「うりゃ美はお弁当の箸を今度はしっかりと用意したよと説明している」
言ノ葉ヒビキ「ははそうか。ありがとうなうりゃ美。じゃあ行ってきます」
うりゃ美「うりゃ」
オリャ雄「オリャ」
ナレーター「擬音声命体は今日も不思議な音と声を奏でている」
つづく
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うりゃ美「うりゃうりゃ。うりゃりゃ」 オリャ雄「オリャリャ。オリャア」