擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄 第38話「枕投げ」

擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄

第38話「枕投げ」

ナレーター「この世界にいる不思議な存在である擬音声命体。彼らは今日も精一杯に生きている」

コロコロ「コロコロコロロロ」

ナレーター「地球の擬音声命体であるコロコロが昨日に引き続き、今日も言ノ葉ヒビキの家に遊びに来ていた」

うりゃ美「うりゃうりゃ?」枕持ち持ち

コロコロ「コロ?」

オリャ雄「オリャオリャ、オリャリャリャ、オリャリャ」カクカクシカジカ

ナレーター「今彼らは何をして遊ぶか相談している。うりゃ美が枕投げをしようと提案して、コロコロがどんな遊びなのか質問した。それをオリャ雄が説明している」

コロコロ「コロコロ~」ワクワク

うりゃ美「うりゃりゃりゃりゃ」ヤル気満々

オリャ雄「オリャ~」遠い目

ナレーター「うりゃ美とコロコロはやる気だが、オリャ雄は乗り気ではなかった」

コロコロ「コロコロ?」

オリャ雄「オリャオリ__」かくかくし

うりゃ美「うりゃ~」枕ポイ

オリャ雄「オリャ!」ボサッ

コロコロ「コロ~」

ナレーター「オリャ雄は顔面に一撃を喰らってスイッチが入った」

オリャ雄「オリャリャリャリャリャリャ」メラメラメラ

コロコロ「コロコロ~」ワクワク

オリャ雄「オリャ~」枕ポイ

うりゃ美「うりゃ!」ズボッ

コロコロ「コロ~」

ナレーター「オリャ雄は枕をうりゃ美に投げ返して見事にヒットした」

うりゃ美「うりゃうりゃうりゃ」

コロコロ「コロロロ」こくり

オリャ雄「オリャ!」頷き

ナレーター「オリャの参加も決まったので枕を複数個用意して、ルールを決めた。同時に持てる枕の数は2つまで、枕ガードあり、5回枕に当たったら戦闘不能。試合開始の号令が宣言された」

コロコロ「コロオー」

オリャ雄「オリャアー」

うりゃ美「うりゃりゃ」

ナレーター「激しい戦闘が続いた。気が付けばそれぞれの残りライフは1ポイント。膠着状態になっていた」

コロコロ「……」

うりゃ美「……」

オリャ雄「……」

コロコロ「……」

うりゃ美「……」

オリャ雄「……」

インターホン「ピンポーン」

コロコロ・うりゃ美・オリャ雄「!」

コロコロ「コロオオオオオオオオオオオ」枕ポイ

うりゃ美「ウリャアアアアアアアアアア」枕シュッ

オリャ雄「オリャアアアアアアアアアア」枕ナゲ

ナレーター「うりゃ美、オリャ雄、コロコロが同時に投げた。コロコロの投げた枕は見事うりゃ美に命中した」

うりゃ美「うりゃ!」ズボッ

コロコロ「コロコロ」にこにこ

オリャ雄「オリャリャリャリャ」アセアセ

うりゃ美「うりゃ?」

コロコロ「コロ?」

ナレーター「オリャ雄とうりゃ美の投げた枕は互いにぶつかり合って、どちらかの枕が弾けてしまったのだ。床は枕から飛び出た羽毛で散らかっていた」

コロコロ「コロ?」

うりゃ美「……」アセアセ

オリャ雄「……」アセアセ

コロコロ「コロ?」きょろきょろ

うりゃ美「うりゃ~」しょぼぼーん

オリャ雄「オリャァ」ガーン

コロコロ「コロ~」しょぼーん

インターホン「ピンポーン」

ナレーター「擬音声命体は今日も不思議な音と声を奏でている」

つづく

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うりゃ美「うりゃうりゃ。うりゃりゃ」 オリャ雄「オリャリャ。オリャア」