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「月夜見海月」のこと好き好きクラブなので語らせてください
「苦しさは諦めていない決意の証だ」
苦しさに意味を与えてくれたこの歌詞が大好きです。
「月夜見海月」は艶やかなヒレや花びらのような鱗に憧れたクラゲのお話。
華やかなものを欲しがるたびにクラゲは透明な自分の姿を知るのです。そして、これは似合わないと悩む。
私もこのクラゲと同じでした。
いい写真に出会うたびに悔しさを感じます。そんな撮り方があるのか、そんな見方があるのか、どうして見逃したのか。自分がたどり着けなかったものにやきもきしてしまいます。
「いいな」と「悔しい」は近しい感情でした。
人が苦しむのはたどり着けないから。
理想と現実の距離を知り、無力さを覚える。
自分には向いていないと諦めてしまえば?きっと楽になれる。
でも、簡単には憧れから目を逸らすことはできない。だって自分の中の「好き」を操縦できますか?
諦められないから苦しいんだ。
理想に近づきたいから大変な思いをしてでも泳ぐのです。
苦しさは諦めていない決意の証だ。
「苦しさ」を「決意」と変換したことが好きです。
諦めないのは自分で決めたことなんです。本当にその通り。
クラゲには脳がないそうです。泳ぐ力が弱く、漂い触れたエサを食べているだけの生き物です。
でも、私たちには何かに惹かれてしまう心がある。憧れてしまったクラゲなのです。
だから漂うだけではいられない。下手でも自分の意志で泳ぐことを決めている。
月夜見海月という曲に出会えたことで、苦しさに意味が生まれました。これは決意だ。
意味があることなら頑張れる。
流されてしまいそうな気持ちをつなぎ止めてくれるこの曲が大好きです。
日野下花帆の言葉
「苦しさは諦めていない決意の証だ」という歌詞を花帆が歌うのが大好きです。
初めて聴いた時から、これは花帆の言葉だと直感しました。
花帆は変換の天才なんです。
何もない蓮ノ空だけど、自分の力で花咲いてみせると誓ったこと。
一つにすることで失われてしまう各ユニットの魅力をメドレー形式にしようと言ったこと。
「今は奇跡でもいつの日か軌跡へ」と歌詞にしたこと。
今ここにあるものに意味を与えることで、進む力にしてしまうのが花帆の魅力です。
だから、この歌詞は花帆の言葉だとビビッときました。
蓮ノ空の曲は一人一人の思いが宿っている。だからこそ説得力があって、心に染みてくるんですよね。
百生吟子を支える2人の先輩
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2番サビ前の振り付けです。
沈み続けるのは簡単だけど抵抗してみようかと梢と花帆が歌いつなぎ、吟子の背中を押す振り付けが好きです。
いつも「自分なんか」と卑下してしまう吟子の踏み出せない一歩を勇気づけているように見えました。
そして、それで終わりではない。背中を押された吟子が歌う歌詞への流れがいい。
「いつか そっと誰かの世界を照らしてみたい」
背中を押された吟子が、今度は誰かの背中を押してあげたいと歌う。
先輩から後輩へ、もらったものを後の代へとつなぐ。吟子の好きな伝統の形が表れていると思いました。
μ'sの花陽が入部する時に凛が背中を押したのが、後で尻込みする凛の背中を花陽が押すのにつながったのを思い出しました。
誰かにしたことが誰かにめぐるのが好きなのかもしれません。
長々とお付き合いいただきありがとうございます。本当はもっと好きなところあるのですが、長くなりすぎますのでここまで。
また読んでいただけるとうれしいです。