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期待という輝き【週刊 度会隆輝21(9月30日~10月6日)】


今週のハイライト

9月30日(月) vsタイガース ベンチ外

10月1日(火) vsカープ 出場なし

10月2日(水)
登録抹消

10月5日(土) ファーム日本選手権 vsホークス 3番ライトスタメン
①見三振②捕ゴロ③四球④一ゴロ⑤中飛
ファーム日本一!!


駆け抜けた一年

10月2日、度会選手は登録抹消となり今シーズンのレギュラーシーズン終了となりました。
今年出場した公式戦は一軍で75試合、ファームで49試合の合計134試合です。他にも非公式の練習試合にも出場していますし、シーズン前のオープン戦などたくさん試合に出ることができました。
これといった故障もなく、一年間試合に出続けるのはなかなかできることではありません。試合に出続けられたことが今年一番の成果だと言っていいのではないでしょうか。

ただ、今年はまだ終わりません。ポストシーズンに呼ばれるかもしれませんし、フェニックスリーグや海外での武者修行の可能性もあります。
体の変化に気を付けながらやれるところまで頑張ってほしいところです。

今年度の成績
OP戦 打率:.434 HR:0 OPS:.955
シーズン公式戦
一軍   打率:.255 HR:3 OPS:.633
ファーム 打率:.347 HR:2 OPS:.865

OP戦の首位打者獲得に始まり、開幕2戦連続のHRとド派手なスタートを切った度会選手。
今年のベイスターズ、そしてセ・リーグは度会隆輝が中心になると予感させるような幕開けでした。あの時のワクワクはずっと忘れられないです。
しかし、プロ野球のレベルの高さに阻まれた春でした。出る杭は打たれるではないですが、好調な選手ほど厳しい対策がされます。度会選手にはそれを跳ね返す術はまだありませんでした。

ファームでの修行が始まる。ただ高いポテンシャルを見せつけるだけではありませんでした。
試行錯誤の日々は毎日変化する姿に表れていました。変えることをためらわない貪欲さが何よりの魅力なのだとこの時期に気付かされた気がします。

そして、見つけ出した答えを持って一軍に復帰!
流し打ちで精度を高めて勝負強さを手に入れました。6試合連続タイムリーヒットとチームの7連勝の原動力となっていました。
オールスターにも選ばれ、お父さんが活躍した神宮では特別な時間を過ごします。
成長を見せつけた夏でした。

身につけた新しいスタイルは毒でもありました。
狙いが明確な打撃スタイルは対策もしやすいようです。逆方向に徹底をした結果、相手に傾向をつかまれて当たりが止まります。
うまくいったと思っていても次には対策を立てられてしまうプロの懐の深さにはめられてしまいました。
その後は再びファームで活躍するも一軍の壁は跳ね返せずシーズンが終了。勝負の秋は悔しい秋となりました。

よかったことよりも悔しい思いの方が多かったのではないでしょうか。
物事は長ければ長いほど”どう終わるか”が大事だと思います。どれだけいい始まり方をしても、後のことの方が印象に残りやすいですから。
度会選手の実力も通用しなかった時間の方が多かったと思いますし、それだけ悔しさは募るはずです。

でも、忘れたくないのは持っている輝きです。プロ野球の世界に入れた以上は何か”期待されるもの”を持っています。それを私は間違いなく見せてもらったと思います。
そして、度会選手の持つ輝きは「期待」そのものではないでしょうか。
大きなうねりを起こしてくれるようなエネルギーを一年間で見ました。

形になったものもそうでないものもあります。開幕戦のホームランは今年のベイスターズ違うぞと思わせてくれました。うまくいかなくても変化していく姿には可能性の芽を感じました。
度会選手が見せてくれるのは何かが起こりそうな可能性でした。

まだまだ若手とはいえ、これから新しい選手が入ってきます。
新たな期待に埋もれないように冬が大事になります。もっともっと見ていたくなる選手になってください。応援しています。


今週のサイコー度会

ファームチームが日本一を目指して宮崎で戦っていた時、バンテリンドームの一軍のマウンドでは松本龍之介投手が初登板を迎えていました。
結果は5回2失点。上々のデビュー戦だったのではないでしょうか。一軍に通用するものを見せてくれたと思います。

そんな松本投手と同級生の度会選手。

横浜高でもチームメートだった同い年の今季ドラフト1位・度会(ENEOS)は「マツは本当にいいピッチャーだから、自信を持って投げれば大丈夫」と励ましてくれた。松本隆は「本当に10回以上、一日に言われた」と苦笑しつつ感謝してやまない。

一軍初マウンドが決まってからでしょうか。しつこいぐらいに褒めていたみたいです。
誰しも初めてというのは怖いものです。特に先発投手は一番最初にプレーする選手ですから、怖くても投げなくてはいけない。
できると思っていてもできないかもしれないけれど、できないと思っていたら絶対できないものです。「いいピッチャーだから大丈夫」というのは自分のやってきたことを味方にできる心強い言葉だと思います。

横須賀で松本投手が投げるときはセンターから声を張り上げていた度会選手。来年はそんな光景がハマスタで見られたらいいですね。応援の音も上回るような声出せそうな気がします。
そして、その先のお立ち台でサイコーな景色を見てほしいです。


「週刊 度会隆輝」の連載について

シーズン終了に伴い、今回をもって連載を終了いたします。
定期的に読んでくださる方もいらっしゃってうれしかったです。ありがとうございます。

今年度中もポストシーズンに出場する可能性がありますし、オフにも動きがあると思いますので書きたいことがあったら不定期という形で記事をつくるかもしれません。
また、来シーズンについては未定です。

ただ、度会選手を見続けていたいという気持ちは変わらないので記事は書くと思います。
その時はまた読んでくれるとうれしいです。

読んでくださった皆さまありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。


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