昭島市・青梅市と高校野球
昭島市:戦国時代以降、宿馬として栄えた昭島市は、昭和36年に「クジラの化石」が発見された。現生のものとは異なる種類であったことから、「アキシマクジラ」と名付けられ、以降市内にはクジラをモチーフにした建物や壁画が多い。都心からも離れ自然豊かなエリアである。
青梅市:東京都の市町村では4番目の広さをもつ。東京都西部の西多摩地域最大の市。立川市、八王子市、多摩市と共に東京都下の業務核都市の一つに指定されている。日本名水百選に指定されている「御岳渓谷・御岳渓谷遊歩道」等、非常に自然豊かで尽きぬ緑に溢れている。
今回は都会の喧騒から離れ、豊かな自然の中白球を追う野球部を紹介する。
【昭島市】
①拝島
昭島市にある都立高等学校。横田基地およびその離着陸コースが近く、法に基づき防音構造とされ、当初から全館冷暖房完備されている。
運動部は都大会でも優秀な実績を収め。非常に部活動が活気のある校風。また文化祭での「巨大貼り絵」が名物でもある。
野球部は過去に西東京大会でベスト16まで進出した実績を持つ。
その後長らく低迷が続いたが、2017年夏には23年ぶりにベスト32まで勝ち上がった。近年ますます激戦区となった西東京で4回戦まで試合を運んだ実績は今後に大きくプラスに動いていくはずである。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/校庭グラウンド
●練習日時/週6日
②啓明学園
拝島町に所在し、中高一貫教育を提供する私立中学校・高等学校。
1940年に帰国生を迎え入れる為に設立された、キリスト教主義の学校。
部活動は、運動部が10、文化部が7、その他に聖歌隊、JRC(青少年赤十字)などがある。
野球部は2015年に横浜DeNAの一軍ブルペンコーチを務めた「芦沢真矢」氏が監督に就任し、近年急速に力を付け始めた注目校。
2019年夏には「佼成学園」を下し話題に上がった。
選手達が能動的に上達に飢え、グラウンドで活気良く練習に取り組む。
その姿こそが芦沢監督が掲げる目標でもある。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/校庭グラウンド
●練習日時/週6日
③昭和
昭島市東町二丁目にある都立高等学校。私服での通学が許可されている等自由な校風が特徴的。陸上部が11年連続で関東大会に出場・3年連続インターハイに出場するなど強豪として知られている。
野球部は過去に西東京ベスト4・ベスト8等。コンスタントに上位へ進出している実力校である。2016年の春季大会では「早稲田実業」を破るなど話題を起こした。2018年にはベスト16まで勝ち進むなど未だ勢い衰えず。「国立高校」以来の西東京都立高の優勝を目指す。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト4
●練習場所/校庭グラウンド・昭島市民球場他
●練習日時/週6日
【青梅市】
①青梅総合
青梅市に所在する都立高等学校。 通称は「青総」(あおそう)。
豊かな自然に恵まれ、充実した施設・設備を活用し、将来を意識した様々な学習・体験活動ができる総合学科高校。
2016年に「エベレスト日本人最年少登頂記録」を生み出した登山家「伊藤伴」の母校である。
野球部はまだ充分な結果は残せてはいないが、チームの纏まりは非常に高い。打線は毎年活気良く勢いがある。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会3回戦
●練習場所/校庭グラウンド
●練習日時/週6日