町田市と高校野球
多摩川以南に位置する商業都市で、東京都内では東京23区・八王子市に次ぎ3番目(市町村では2番目)に人口が多い。
バリアフリーな街であり、また交通の便も良くファミリー層に非常に人気のあるエリアである。
米軍基地が近いため、飛行機の音が上空に響くが、都会と田舎のちょうど中間に位置づけされ、抜群の住み心地が評判の町田市の野球部を今回は紹介させて頂きたい。
①和光
和光学園は総合学園としては小規模ながら、特に文化・芸能に関して多く著名人を輩出した。芸能人、文化人の子弟の在籍も多い事でも知られる。(※大人気バンド「OKAMOTO'S」人気女優「土屋太鳳」等)
野球部は決して盛んに活動している状況では無く、昨年の夏季大会では合同チームでは無く、たった10人の単独チームでの出場を果たした。
一昨年も同様に人数ギリギリながら強豪「八王子」を相手に見事なまでに健闘した。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会3回戦
●練習場所/校庭・グラウンド
●練習時間/週6日
http://www.wako.ed.jp/s/tag/野球部/
②山崎
山崎町にある都立高等学校。通称は「山高」(やまこう)。
行事の山高」として教育関係者の注目を浴びるほどに、校内の「行事」を重要視し盛り上げている。
2014年の秋季ブロック大会以降、公式戦での1勝から遠のいている。
故に「夏の1勝」を目標に掲げ、選手達は日々の練習に励む。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会3回戦
●練習場所/校庭・グラウンド
●練習時間/週5~6日
③成瀬
町田市成瀬にある都立高等学校。略称は「成高」もしくは「成瀬」。
2018年に赴任した中村監督の元、意識改革が始まる。
練習着では「赤」色で統一。雰囲気からまずは明るいチーム作りの改革が身を結び、2018年秋季大会では見事本大会に出場。昨年の夏季西東京大会ではベスト32の成績を残すなど、少しずつだが成長しつつある。
次なる目標は「ベスト8」決して遠くはない。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会4回戦
●練習場所/校庭・グラウンド
●練習時間/週6日
④町田工業
忠生に所在する都立工業高等学校。特にIT関連の技術を習得には力を入れており、専門職の就職を目指すにはおすすめの学校である。
都立でも有数の恵まれた練習環境であり、練習試合も可能な広いグラウンドや、照明施設を所有している。
学校内や地域での奉仕やボランティア活動を積極的に取り組み野球部の身内以外からでも応援されるチーム作りを目指している。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会2回戦
●練習場所/校庭・グラウンド
●練習時間/週6日
⑤桜美林
男女共学の私立中高一貫校。ユネスコスクールである「桜美林」
学校法人桜美林学園の名称は、フランスの思想家ジャン=フレデリック・オベリンから由来し、校地が桜並木に囲まれていることをもじったものであり、日本基督教団桜美林教会の教会牧師が学校牧師を兼任している(キリスト教主義を取る)
野球部は、春夏合わせて計10回の甲子園出場を果たしている古豪。
1976年の選手権大会では、甲子園初出場・初優勝を果たした。
2019年の夏季西東京大会では準々決勝にて昨夏全国ベスト4の「日大三高」を倒し、2002年以来の準決勝に進出し波乱を起こした。
伝統である「全員全力野球」を掲げ再び聖地への帰還を目指す。
【プロフィール】
●夏季最高成績/甲子園優勝
●練習場所/町田総合グラウンド・桜美林大学グラウンド他
●練習時間/週7日
●主なOB /荻野忠寛(元ロッテ)桑田真樹(元BC滋賀)他
⑥小川
町田市小川にある都立高等学校。「コ」の字を横に倒したような形の校舎となっており、学生が使用するグラウンドはその奥に存在するという一風変わった作りが特徴的である。
野球部の過去最高成績はベスト32ながら、確かな力はある。
小野路球場・調布基地跡硬式野球場等を使用し実戦練習に励む。
西東京を代表する「強豪」を目標に、小川高校野球部は意識改革を始めている。現在西東京の都立は「日野」が頭ひとつ抜き出ており、それに続く高校がひしめき合っている状態である。続くことが出来るか。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト4回戦
●練習場所/校庭・小野路球場・調布基地野球場
●練習時間/週6日
⑦町田
町田市中町四丁目にある都立高等学校である。通称は「町高」(まちこう)三年連続全国大会優勝のサッカー部と近年出場している自転車競技部、陸上競技部は定時制・通信制全国大会の常連であるなど、部活動が非常に盛んな高校でもある。
昨年の秋季大会ブロック予選では、「八王子」と1点差の激戦の末惜しくも敗れ去ったが、安定感と投手を中心に守りがしっかりしたチーム作りがされていた。後は打線に力がつけば充分に勝ち進めるだけの力はある。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会3回戦
●練習場所/校庭・グラウンド
●練習時間/週6日
●主なOB /村上史晃(BC石川)
⑧玉川学園
国際バカロレア認定校。小原國芳の『新しい日本を動かす力を、ここからつくるのだ』という夢からデザインした『理想の学校』の絵を基に、1929年創立した学校法人。東京ディズニーランドを超える広大なキャンパスに、幼稚部 - 大学院まで約1万人が集う総合学園。
野球部はその広大な施設に恵まれ、大学グラウンドを使用して練習に取り組んでいる。中学から共に白球を追い続け結束力は高い。
大所帯ではないが故個々で可能性の秘めた選手が毎年見受けられる。
まだまだ今後が楽しみなチームだ
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会3回戦
●練習場所/校庭・玉川大学グラウンド
●練習時間/週5~6日
⑨日大三高
図師町にある学校法人日本大学第三学園が設置する男女共学の私立中学校・高等学校で、日本大学の特別付属校である。
歴史の長い高校なだけに数多くの分野に著名者を輩出している。
プロ野球選手も多く、現役で活躍している選手も多々いる。
春夏合わせ37回の甲子園出場。内3度の「全国制覇」と「準優勝」を誇る説明不要の「名門」。
毎年圧倒的な打撃力と、能力の高い投手陣を擁し東京大会では必ずと言っていいほど上位へ姿を見せる。
毎日、朝から晩までの野球漬けの日々に加え、近年はメディアでも多く特集されるようになった伝統の「冬合宿」は、日大三高が名門である所以を教えてくれる。
近年は「東海大菅生」「創価」「国士舘」「早稲田実業」といった他の西東京の高校もより、力をつけ台頭している。
だがそれでも日大三高の強さは変わることが無いのだろう。
【プロフィール】
●夏季最高成績/甲子園優勝
●練習場所/日大三高専用グラウンド
●練習時間/週7日
●主なOB /近藤一樹(四国IL香川OG)高山俊(阪神)横尾俊健(日ハム)他