北区と高校野球
北は荒川および荒川放水路を隔てて埼玉県川口市、戸田市に、東は荒川区と隅田川を隔てて足立区に、西は板橋区に、南は文京区、豊島区に接し、交通利便がよく住みやすいと評判の北区。
「飛鳥山公園」など緑豊かな場所もあれば、「十条商店街」など200店以上のお店が軒を連ね、メディアにも注目される商店街など、魅力あふれる北区の野球部を今回紹介させて頂きたい。
①順天
王子本町一丁目に所在し、中高一貫教育を提供する私立中学校・高等学校。文部科学省から、スーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されている。
東東京大会では3回戦・4回戦まで駒を進めるものの、なかなかそれ以上の壁を越えることが出来ずにいる。新田キャンパスに専用球場を持ち、打撃練習・守備練習など実践に重きを置いた練習を行い、力を蓄えている。
「NO GUTS NO GLORY」を胸に、夢の舞台を目指す。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会4回戦
●練習場所/順天・新田グラウンド
●練習時間/週6日
②東京成徳大
豊島に所在し、中高一貫教育を提供する私立中学校・高等学校。
高校女子バスケットボール・高校女子ラクロス部が全国レベルの強豪として名を馳せている。
2015年夏季東東京大会ではベスト16まで勝ち進んだ。
「実績のないチームでもコツコツと努力して力をつければ、名ブランドのルイ・ヴィトンのような強豪校ともしっかりと戦える」とし、「ユニクロ野球」を掲げ、本気の甲子園出場を目論む。間違いなく侮れないチームになりつつある。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/専用グラウンド
●練習時間/週6日
③駿台学園
王子にある男女共学の私立学校である。高等学校には全日制と定時制があり、全日制では、付属の中学校との中高一貫教育を実践している。
2011年秋季東京都高等学校野球大会ベスト4。2014年春季東京都高等学校野球大会ベスト16と成績を持つ。時期や練習内容により、校庭と河川敷球場を使い分け、効率よく練習に取り組んでいる。
夏の大会では、2013年夏季東東京大会ベスト16が最高成績であるが、上位へ勝ち進める力は十分にある。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/校庭・荒川河川敷グラウンド
●練習時間/週6日
④桜丘
滝野川一丁目に所在し、中高一貫教育を提供する私立中学校・高等学校。2004年より共学化された。
「フレキシブルタイム・コアタイム」を用い、選手各自に主体的に考えさせ、自主性を促し重んじている。
人数は少ないが、少ないないからこそ効率よく練習を行い、実績を多く積むことができる。今後東京大会の台風の目になれるか非常に楽しみなチームである。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会4回戦
●練習場所/校庭
●練習時間/週5~6日
⑤王子総合
2009年3月東京都立王子工業高等学校の閉校後、準備期間を経て同跡地に2011年4月開校した都立高校。
練習試合も行える左翼95M・右翼70Mの黒土グラウンドを所有しており、「日本一」という大きな目標を掲げ練習に取り組む。
まだベスト16以上の壁は打ち破れていないが、「城東」「上野学園」「二松学舎」といった非常に力のある高校にも接戦を演じており、まだまだ今後が楽しみなチームである。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/校庭
●練習時間/週6日
⑥成立学園
東十条六丁目にある私立中学校・高等学校。サッカー部が非常に強く、日本代表選手も輩出している同校野球部は、現読売ジャイアンツの「谷岡竜平」を擁し、2012年東東京を制覇。見事甲子園初出場を果たした。
その後2014年に春季大会を制し東京代表として関東大会にも出場している。
その後はなかなか上位へは駒を進めれずにいるが、底力は間違いなく秘めており、2度目の甲子園出場も決して遠くはないはずだ。
他にも阪神タイガースの「板山祐太郎」も同校野球部出身である。
【プロフィール】
●夏季最高成績/甲子園出場(1回戦)
●練習場所/鷺宮専用グラウンド
●練習時間/週6日
●主なOB/ 谷岡竜平(巨人)板山祐太郎(阪神)