よみがえる思い出
僕の名前はレオ。
今日はユウマという、余命が後僅かな親友のお見舞いに来ている。
「体調は大丈夫?」
「まぁ何とかね。」
「よかった。いきなりだけどしりとりしない?」
「別にいいけどなんで?」
「いや、なんとなく笑」
「まぁいいや。じゃあレオからでいいよ。」
「りんご」
「ゴリラ」
そんな感じでしりとりは進んでいって、10週目くらいの時。
「次ユウマ『れ』だよ。」
「........レ、オ」
「『お』ね。うーんと......あれ、ユウマ?」
「........おやすみ」
数十年後...
「レオ~!!」
「ユウマじゃん!久しぶり!」
「久しぶりだね~前みたいに遊ぼ~」
「前って何してたっけ?」
「なんだっけ...あ!しりとりだ!」
「じゃあしりとりするか。ユウマからおやすみの『み』ね。」
「なんでおやすみの『み』なの?」
「なんかこれで始めないといけない気がして笑。」
「なにそれ笑。まぁいいや、じゃあ始めるよ。」
思い出は死んでもよみがえる。
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