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PTA広報担当者のための写真術

こんにちは!
&photoメンバーの宮崎ひびです。

娘の通う学校のPTAで広報担当をしています。
自分で写真を撮るほか、別の人が撮った写真を原稿と一緒にとりまとめてデザイナーさんとやり取りしたりしています。
また、普段はNPOや非営利団体のボランティアカメラマンをしています。
そうすると、カメラマンではない人たちが犯しがちな誤りが見えてきました。

そこで今回は、カメラに詳しくない広報担当者が、より良い写真を撮るための心がけを書いてみたいと思います。
機材はデジカメでもスマホでも構いません。


デジタルズームを使わないで!

実際のところ、最も重要なのはこれです。

デジタルズームを使うと画質が悪くなってしまうんですね。
広報誌など紙に印刷するときにはブログにアップする写真よりも高画質なデータが必要になります。
そうするとデジタルズームで撮った低画質の写真は使えないのです。

スマホだとズームができなかったり、できても2倍までだったり。
デジタルズームを使いたくなる気持ちはわかります。
ですが、まずは自分の足を使って近づいて撮影するようにしましょう。

被写体がステージの上だったりして近寄れない場合は?
その時は、ズームせずにそのまま撮ってください。
下手にデジタルズームを使うよりも、後からパソコンで拡大したほうが画質が良い場合もあります。
また、ズームしてしまうとレイアウトの自由度が低くなってしまいます。
デザイナーさんが使いやすいように、被写体のまわりには余白があるままで構いません。

これだけ守ってもらえば、後は読まなくても大丈夫です。

※ 機種によっては加工技術を使って、ある程度を画質を保ったままズームできるものもあります。


構図はパターンを意識して

多くのスマホに付いているレンズは広角レンズがほとんどです。
広い範囲が写るんですね。

広角レンズの特徴のひとつに遠近感が強調されるというのがあります。
子どもを上の方から撮ると、頭が大きく足が小さく写りますよね。
このように、スマホのカメラで「斜めに」撮るとダイナミックな写真になります。
一方で、縦横を真っ直ぐに撮るには、真正面から撮る必要があります。

ですから、スマホのカメラで撮るときには真正面からと斜めからの2パターンを撮っておくと選択肢が増えます。
斜めから撮る場合にも、上下左右の4パターン撮っておくとバリエーションが増えます。
例えば、下からの例だと、運動会の競技を地面スレスレから撮ると迫力ある写真が撮れますよ。

それから縦写真と、横写真は両方撮っておいてください。
スマホだと縦、デジカメだと横で撮りがちですが、紙面にレイアウトするときにどちらもあると選択肢が増えます。
とくに広報誌だと表紙に縦写真を使うことが多いでしょうから、押さえておきたいところです。

最後に、余白をきちきちに詰めて無くしてしまうよりも、ある程度余白を残しておくと、使いやすい写真になります。
デザイナーさんが紙面にレイアウトするときに、トリミング(クロップ)して調整する余地が残るんですね。

カメラマンではないのでその場で完璧な写真を撮るのではなく、デザイナーさんにお任せするために、パターンと編集の自由度を意識して撮影してみてください。


余裕があれば露出にも注意

露出というのは写真の明るさですね。

その前に「RAW」で撮影しておくと、失敗写真が減ります。
RAW形式だと、後から色や明るさを調整しても画質が悪くなりにくい形式です。
暗すぎて失敗したとか、色がおかしくなった写真も、RAW形式のファイルが残っていると救出できることがあります。

一眼タイプのデジカメだと大抵の機種でRAWで撮影する設定が付いています。
また、最近だとコンパクトデジカメでもRAWで撮れる機種が増えています。
iPhoneは標準のカメラアプリだと、残念ながらRAWは撮れません。
余裕があればRAWが撮れるアプリを試してみてください。
(「Lightroom」や「VSCO」などがRAWに対応しています)
Androidは機種によって差があるので、お使いの機種に設定がないか確認してみると良いでしょう。

※ 機種によっては複数枚の写真を合成して画像処理をするため、RAWの画質が悪い場合があります。

さて、露出なのですが、デジタルの写真の場合は白とびしていると救出は厳しいけれど、暗い部分を明るくするのは比較的なんとかなるという特徴があります。
被写体に光が当たりすぎて白くなってしまったら、救出は絶望的ということです。
その場合は、被写体がちょうどいい明るさになるように撮影します。
iPhoneを含む多くのスマホは、画面をタップすると、タップした箇所がちょうどいい明るさになるように調整してくれます。
被写体が明るすぎる時には、明るい部分をタップすると、全体が暗くなってくれます。

これは実際に画面を見ながらのほうが解りやすいので、要望があれば写真教室を開きますね。


いろいろ撮っておきましょう

紙面全体がメインの被写体で埋め尽くされていると、ゴチャゴチャしてしまいますよね。
子どもたちの写真だけでなく、花壇、青空、備品、いろいろ撮っておくと素材として使うことができます。
その時の季節感や天候が伝わる写真が入っているといいですね。

それから、PTAやNPOの活動だと特に大切なのが、顔が写っていない写真も撮っておくということです。
顔出しNGの子への配慮が必要なのですが、その結果、使える写真がなくなってしまわないように。
後ろ姿や、胸から下の写真も撮っておきましょう。
名札やゼッケンの名前はデザイナーさんが消してくれます。

あとは、連写も活用してみてください。
連写は運動会だけのものではなく、複数人を写す時に一人だけ目をつぶった写真を回避するのにも使えます。


おすすめ写真共有サービス

撮った写真を共有するのは「30days Album」が超おすすめです。

アルバムを作ってみんなで写真を投稿することができます。
アルバムには合言葉を設定できるので、メンバーだけで共有できます。
月300円でいろいろな制限がなくなりますので、PROプランがおすすめです。


「写真術」なのに文字だけですべて説明しちゃいました。
要望があれば写真教室を開きますので、ご連絡ください。
PTAやNPOのイベント撮影だけでなく、子どものポートレート撮影講座なども開催できますよ。
もちろん普通の撮影講座やレタッチ講座なども。
それから、インスタ講座も開けるのが&photoの特徴です。

それでは広報担当のみなさん、3学期も楽しんでいきましょうー。


&photoのオンラインサークルができましたよ。
お気軽にご参加ください。

書いた人:宮崎ひび

電子書籍、出版しました!



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宮崎ひび
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